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第7話

No.7【南条なつな 編】
よーし、時間通りだね〜。
待ち合わせ場所に来てみたけど、まだお相手さんは来てないみたいだった。
もうすぐ来るはずなんだけど〜……
…それにしても、名家の息子さんかぁ。
そーゆー人がこういうお店に予約するの割とびっくりだけど…
まぁ忙しいだろうし息抜きしたいのかな〜。
そう考えながら腕時計を確認した時、メガネを掛けた一人の男の人が歩み寄ってきた。
大宮 秀
失礼。南条なつなさんですか?
南条 なつな
…?はい、そうですけど〜…。
大宮 秀
やはりそうですか。
私、こういう者です
そう言ってその人は名刺を差し出してきた。
そこには無駄に綺麗な字で「大宮 秀」と書かれている。
南条 なつな
んー…?…あ、今回のお客さん?
大宮 秀
仰る通りです。改めて、大宮秀と申します。
今回はどうぞよろしくお願いします
南条 なつな
大宮くんね、よろしく〜。
レンタル彼女の南条なつなでーす、今日は当店のご利用ありがとね〜
軽く会釈を返し、にっこりと笑顔を見せると、大宮くんは固まってしまった。
大宮 秀
……ええと、あの。
名刺はお持ちでないのですか……?
南条 なつな
?持ってないけど〜…
すると大宮くんは驚いた顔をした。
大宮 秀
持ってない!?持ってないんですか!?
南条 なつな
持ってないよ〜。
自己紹介したじゃん。あ、もっかい言った方がいい〜?
大宮 秀
い、いえ。結構です。
なんで取り乱したのか知らないけど、とりあえず落ち着きを取り戻したらしく、
大宮くんはメガネをくいっと持ち上げた。
南条 なつな
ね〜、大宮くんはなんでレンタル彼女利用したの〜?
見たところそういうことには興味無さそうだけど…
大宮 秀
あぁ……ええと、なんと言いますか。
ここのお店は本当に恋人になることも可能なんですよね?
あれ、意外と恋愛に興味ある感じ?
だったら失礼なこと言っちゃったかも。
南条 なつな
うん、そだよー。
ただし、私たちレンタル彼女が好意を受け入れてくれたらね。
もし拒絶されなかったら好きなようにしていいよ。
ただし暴力、奴隷扱いゲンキン、
たとえ合意の上でもセッ【自主規制】は禁止ー
それさえしなければ恋人になれるよ〜
大宮 秀
セ…………っんん。
なるほど。
あからさまにセッ【自主規制】に反応したね。
思ったよりウブなのかな。こーゆー男の子って可愛いよね。
大宮 秀
……単刀直入に言います。
僕はあなたを僕の虜にしてみせます
南条 なつな
おー、いきなり大胆な宣言だね〜
私が全く動揺しないことが気に入らないのか、ムッと眉をしかめた。
だってそんなこったろうと思ったもん。
自分の意思でやったと言うより賭け事に近い事かなにかだろう。
大宮 秀
必ずあなたを惚れさせてみせる。
それが僕のミッションです
南条 なつな
ふーん…?
友達と賭けでもしてるのかな〜?
そう言うと図星だったようで、黙り込んでしまった。
南条 なつな
あ〜、怒ってないから大丈夫ー。
なるほど、それでレンタル彼女を使ったわけね〜。
女の子を先に落とした方が勝ちって感じか。
まーたま〜にそういうことする男の子はいるよ。
それで指名されたこともあるし。
まぁ興味ゼロで終わったけど。
大宮 秀
……そんな感じです。
なので申し訳ありませんが、あなたには僕の餌食となってもらいます
南条 なつな
言い方物騒だよ〜。
まぁ、いいよ。その遊びに付き合ってあげる〜
大宮くんはそういった途端少し安心した表情を見せたが、すかさずでも、と付け加えた。
南条 なつな
私、ぜったい落ちない自信あるよ。
大人のお姉さん舐めないでよね〜
ニヤリと笑ってみせると、大宮くんは汗を流しつつも口角を上げた。
大宮 秀
……いいでしょう。では、あなたとも勝負です。先に相手に落ちた方が負け。
どうです?
南条 なつな
べつにいいよ〜。
落とせるといいね?
こうして、私たちの猟奇的な駆け引きは始まった。