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第9話

No.9【天乃孔雀 編】
灰原 燈志
お〜い、孔雀ちゃーん!!
……来た。
待ち合わせ時間から5分オーバーにも関わらずチャラチャラした笑顔で近づいてきたこの男。
そう、今回の客…というか、私の常連客。
天乃 孔雀
遅い。待ち合わせ時間過ぎてるんだけど
灰原 燈志
え〜5分だけじゃん!きびしーな〜
天乃 孔雀
帰っていい?
灰原 燈志
えっちょ待って待って!
ごめんって!
このアホみたいな男は灰原燈志。
一応私の常連客だ。
私を選んだ理由は、顔がいいから。
クズ男代表みたいな理由。
性格がキツイのは自覚してるつもりだけど、
どうやら私を気に入っているようでどれだけ冷たく接しようと何度だって私を指名する。
変な男だよ、まったく。
灰原 燈志
ん〜今日はねー…
映画見に行こっか!何見たい?
天乃 孔雀
行くなんて一言も言ってないんだけど。
これがいい
おちゃらけたコイツをじろりと睨みつつも、とりあえずスマホに映された映画の広告を指さしてやった。
灰原 燈志
えー、ノリいいじゃん孔雀ちゃーん!
…って、これホラー映画…
私が指定した映画を見て一気に顔を青くする灰原を見て、クスリと笑った。
天乃 孔雀
何?彼女の言うこと聞けないの?
灰原 燈志
何その女王様みたいな物言いは!?
孔雀ちゃんもしかしなくてもSMプレイ好きでしょ!!
天乃 孔雀
馬鹿じゃないの。
黙って。
灰原 燈志
いった!!
軽くどついただけなのに声を上げる灰原。
情けないな、男のくせに。
天乃 孔雀
ほら、分かったらさっさと行くよ。
嫌なら私は帰る
灰原 燈志
俺下僕かなにかかな!?
レンタルとはいえ今は彼女なんだから可愛いことしてよー!
天乃 孔雀
馬鹿か。
あいにく私は性格が可愛いわけじゃないからね。
顔で選ぶからこうなるんだよ。
性格が女っぽい子ならたくさんいるのに
すると、すっと灰原は真顔で首を振った。
灰原 燈志
いや、それは違う。
孔雀ちゃんじゃないとやだ
天乃 孔雀
………。
コイツ、たまにこうして真面目になるのが少しびっくりしてしまう。
私がいいだの、可愛いだの、どこをどう見てそう言ってんだか。
どうせこういう男は他の女にも同じようなこと言ってるんだよ。
私はコイツのこういうところを見ても多少驚くだけでまったく心に響かない。
天乃 孔雀
あっそ。
じゃあ行くよ
灰原 燈志
えっ、今の空気で無反応はなくない!?
流石にちょっとときめいたでしょ!!
天乃 孔雀
全く
灰原 燈志
手厳しい!!!
コイツは最初、「絶対に私に好きになってもらう」と意気込んでいた。
未だ男としても見てないけど。
天乃 孔雀
…落とせるもんなら落としてみなよ
灰原 燈志
え、なに?なんか言った?
灰原 燈志
別に。怖がるのダサいって言っただけ
灰原 燈志
酷すぎくない!?!?