第4話

誕生日
215
2019/06/17 14:33
あなた

...あ、もうそろそろ一応キノ君の誕生日...と、私の誕生日も一応近づいてきてるな...どうしよう...。去年、キノ君に誕生日を聞いたけど本人にも分からなかったから、誕生日パーティということで準備して行った日をキノ君の誕生日ってことにしてからもう1年たったんだ...。それに、偶然だったけどたまたまその日が私の誕生日の前日だったからキノ君の誕生日の翌日が私の誕生日ってことになったしな...。まあ、あの時は翌日が私の誕生日で、ずっとキノ君の誕生日が気になってたから聞き出すためにパーティすることにしてたからなんだけど...。(ボーントゥダイの設定を入れることにさせてもらったのでそういう設定でお願いします)...あの時は、知らなかったとはいえ誕生日なんて自分も知らないのに聞き出そうとしてたりしてキノ君には悪いことしちゃったよね...。でも、パーティも誕生日を私からもらったことも、お祝いしてくれたこともキノ君は喜んでくれて...翌日が私の誕生日って知ってからもキノ君はお祝いしたいって喜んでくれてたから良かったな...。それで、また来年もお祝いしてよって言われたし、私自身もお祝いする気は満々なんだけど...どうしようかな...。あの時は、去年はまだキノ君と出会う前に少しだけバイトしてた時のお金が残ってたから、それでキノ君への前から買って渡せずにいた星空のスノードームを誕生日プレゼントにすることが出来たけど...今は、この約束の地でキノ君と生活するようになってからはバイトも仕事も当たり前だけど出来ないから、キノ君やユーリさん達のお陰で少し小遣いもらえてるぐらいだし、それで誕生日プレゼントを買って渡すっていうのもな...。それに、キノ君はずっとユーリさん達と約束の地で皆と暮らせるように整備をしていたり、ここ最近はずっとシュウさん達やルキ君達、それにカルラさん達と協力出来るようにしてグール達がもう魔界で差別されないようにって色々協議や調整をしているみたいで忙しいみたいだし...誕生日パーティーなんて去年みたいには出来ないかもな...。じゃあせめて、パーティーなんて出来なくてもキノ君とゆっくり過ごして、とりあえずは私の誕生日なんて良いから...。その、せめてお祝いで自分から血を差し出すとか...?...って、何言ってるんだろ私...。だ、誰にも聞かれてないよね...?

去年、誕生日パーティーをした日をキノ君の誕生日としてから1年。約束の地でキノ君と私は生活していて、キノ君と、とりあえず翌日は私の誕生日が近づいていることに気づいた私は一人、キノ君やユーリさん達は今後のための協議等で出掛けている間にそう一人、呟いていたのだが...。
ユーリ
ユーリ
...あなたさん...。聞こえていますよ?
あなた

...わ!?...っ、ユーリさん!?

...いつのまにか後ろにいたらしい、ユーリさんに聞かれていたようだった...。

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