第4話

4話
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2021/04/16 21:00
朝4時
学園 森
朝4時の割にはとても爽やかなバイオリンの音が響く。
ジャック
誰だ?
こんな辺鄙な場所で
あなた
〜〜〜♪
そこには銀の髪をなびかせながらもステップを踏みながらバイオリンを弾き、とても綺麗なビブラートが利いた透明度のある歌声だった。
その声に引かれてやってくるのかその周りには小鳥やリスなどの小動物が寄ってきていた。
よく見ると遠くからクマがこちらを見ている。
そして、その声は小鳥たちの鳴き声とセッションをしていてそれはひとつの音楽であった。
きっとこれは、二度と聞けないセッションだろう。
あなた
ふふっありがとうねぇ。
曲が終わり彼の元に集まった小動物を撫でながら笑顔でそう言っていた。
ニコニコとしていて演奏中と閉じらていた瞳はこちらを見ると白い瞼から綺麗なガーネットが現れた。
ジャック
え、あ、先輩
あなた
ああ、ごめんね。
邪魔だった?
ジャック
いえ、ただ通りかかっただけで
あなた
そう。
もうすぐ5時だけど大丈夫?
俺はもう寮に戻るけど
ジャック
え?
5時!?
ありがとうございます先輩、俺も寮に帰ります。
あなた
そう。
じゃあまた今度どこかでね。
そう言い残すとパチンと指を鳴らしキラキラと共に消えてしまった
ジャック
不思議な人。
ーーーディアソムニア寮ーーー
あなた
ただいま
シーン
あなた
まぁ、室内には誰もいないか。
マレウス
起きてるぞ
あなた
おわっ!
マレウス
くくくっ
そんなに驚かなくてもいいだろう?
あなた
いえ、普通にびっくりしたので
マレウス
吸血鬼がこんなに早起きとはびっくりだな
あなた
いや、ほとんど人間みたいなものですよ。
血は苦手で大して必要としていないなんなら悪阻みたいな症状出るし
夏の日光は辛いけど灰にゃならんし
目は一族の赤い目で魔眼があるけど大した力ないし
流水は大丈夫だし
身体能力は向上してないし
五感は人よりも優れてはいるけど獣人や人魚程でもないし
体は頑丈って感じじゃないし
十字架やニンニクも怖くない。
八重歯もないし
成長スピードは多少遅いだろうけどすごい差を感じない。
だから、たまに本当はちがうのでは?
って思ってます。
マレウス
だか、父親は有名な吸血鬼一族の当主だ。
母親は人間で色濃く出ているようだが色々気をつけろ。
油断すると死ぬかもしれない。
あと、料理する時の怪我は気をつけろ。
まぁ、炎が苦手なお前は火傷においては大丈夫だろうがな
あなた
はい。
気をつけます
To be continued........

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