朝…
ある画面に動画が流れた
桃枝 ねぇねぇ黒子君、君ちょーウザイ
黒子 そうですか。話はそれだけですか?
桃枝 喜瀬くんや青峰君がなんでこんな奴と仲良くするわけ?あの人たちとはお前は全然違うのに
黒子 たしかに僕はあの人たちとは違います。全く違います
…でも僕は…本当は嬉しかったんです。喜瀬くんが僕のことを黒子っちと言ってくれることや紫原君がおかしをくれること、青峰君がこんな僕を相棒にしてくれたこと全部が嬉しかったんです
桃枝 …意味わかんない… (カッターをもち自分の制服や手首を切り
黒子 なっなにを…
桃枝 キャアアァァ!
黒子 ぇ?
黒子 …僕は…要らない子です…僕が全部悪いんです…僕が…僕が…僕なんか消えればいい。消えてしまえばいい (カッターを持ち
でもっ…なんで…っ切れないっ…
あの頃に…戻りたい…皆さんと仲良くなりたい…家には帰りたくない…学校がたのしみだったのに…なんで…
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
(泣いて叫び
女子 どうして黒子君は喜瀬くんに殴られても普通なの?
黒子 …好きだからです
皆さんが大好きだからです。
僕は…またあの日に戻りたいんです
僕はなんにもできませんでも、喜瀬くん達は一緒に仲良くしてくれるんです。
僕は…皆が大好きだからです…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!