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第12話

第12話
千紗
千紗
…あれ?

さっき先生がいた場所に、ボールペンが置いてあることに気づく。



このボールペン…
千紗
千紗
忘れ物だ…届けてくる!

いってらー、という雄哉の声を背に受けて、足早にその場を立ち去る。



家を出たところで、先生の背中が見えた。



大声で「せんせーい!」なんて呼ぶ勇気はないから、声が聞こえるところまで近づいた。
千紗
千紗
先生、忘れ物です
爽太先生
爽太先生
え?…あ!ほんとだ、わざわざありがとう

学校外で会う私服姿の先生って、なんでこんなに好きが溢れそうになるんだろう。



学校でいつも見る同じ笑顔でお礼を言われただけなのに。
爽太先生
爽太先生
よく俺のだってわかったね

先生のことならいつもよく目で追ってるから、そのくらい分かるよ。



なんて口が裂けても言えないけど。
爽太先生
爽太先生
テスト頑張ってね、じゃ。

受け取ったペンでバイバイの仕草をして、あっさりと踵を返してしまった。



会えて嬉しかった。



でも会わなかったらこんな切ない気持ちにならずに済んだのに。



そんなことで、四人の勉強会は先生のおかげもあって充実したものになった。