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第27話

第27話
今までで一番目覚めが悪い朝だった。



教室に入っても体はぐったりしたままで、なんとか目だけは開けるようにしていた。
明香里
明香里
雄哉
声のした方に顔を向けると、明香里の目が俺を捉えていた。
明香里
明香里
返事、部活の前にしてもいい?
……ああ、やっぱりな。



瞬きもせずに俺を見つめるその目から、だいたい返事がどんなものか分かってしまった。
葵
返事?何の?
そばにいた葵が口を挟むが、明香里は俺から視線を外さなかった。



明らかにいつもと違う明香里の雰囲気は、葵にそれ以上物を言わせなかった。 
雄哉
雄哉
おう、わかった。
明香里
明香里
じゃあ、西階段の踊り場で待ってる。
それだけ言い残して、明香里は踵を返して自分の席に戻った。
葵
……返事って
雄哉
雄哉
お前には関係ねえよ。
初めて葵に焦燥の色が広がったのを見た。



俺は何事もなかったのように携帯をいじり始めた。