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第2話

第2話
隣で練習している彼は、私と同じクラスのあおいくん。



葵くんは、クラスの中でいうとクール男子に当たる男の子。



実際休み時間でもあまり笑ったところを見たことがない。



だから、始めは少し苦手だった。




私は口から楽器を外して、こっそり葵くんに目線を送った。



葵くんの、真っ直ぐに楽譜を見つめる瞳、窓から入り込む風に揺れる黒髪が、私の目に映る。



すると、葵くんは不意に私の方を見た。



や、やばい、見つめすぎた…
明香里
明香里
あっ…その、えっと…
葵
あのさ、この部分ちょっと合わせてみない?

うろたえる私に構わず、私の楽譜を指で差した。



急に縮まった体の距離にどきっとする。

明香里
明香里
い、いいよ!

私たちは葵くんの合図に合わせて吹き始めた。



二つの旋律線が一つになって響く。



あ、今完全に一つの音楽に聞こえる。
音のズレが全くない。

葵
…今、すっごい揃ってたよね?

吹き終わるや否や、きらきらした目で私の顔を覗き込んだ。

明香里
明香里
あのっ…

ち、近いよっ…



反射で体を反らせた瞬間、私はバランスを崩した。


葵
危なっ…