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第3話

第3話
ガシャンッ……
雄哉
雄哉
ん?何か倒れた?

雨の室内練習で使う椅子を取りに行ったら、教室から物音が聞こえた。



ったく、雨練とかだるいな…
運動部は筋トレしかすることねえもん。



あ、でも吹部の練習盗み見できるかも。



明香里あかりの吹いてるところも見れるかもな。



なんて考えながらその教室に入ると、葵に体を抱きかかえられている明香里の姿があった。
雄哉
雄哉
お、お前ら何やってんだよ!!!
葵
あ、雄哉ゆうや

どういう状況だよ。

葵
何って、倒れそうになったから支えただけだけど。

あとなに明香里も顔赤らめてんだよ。
葵
楽器大丈夫?
明香里
明香里
う、うん、大丈夫。ありがとう。

いやいやまず楽器より明香里の心配をしろよ。
明香里
明香里
あれ、雄哉じゃん。あ、雨練か!

不意に名前を呼ばれて少し胸がざわめく。
いいよな、同じ部活で同じ楽器とか。
雄哉
雄哉
…おう。練習頑張れよ。

ありがとう、という明香里の言葉を背中で受け、教室を後にした。



こういう時、なんかもっと、気の利いた一言が言えたら。



せめて、この気持ちに気づいてくれさえすれば。



なんてな。
あんまり女々しくなりたくねえけど、あんなところ見せられたらこう思うのも仕方ねえだろ。




俺があいつだったらよかったのに。