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第11話

第11話
雄哉
雄哉
おし、先生捕まえたから何でも聞こうぜ。
爽太先生
爽太先生
俺が答えるのは勉強の質問だけだぞ、葵。

葵に連れてこられた爽太先生が、おずおずと私の家に入る。



私の家に爽太先生がいる…それも私服姿の。
爽太先生
爽太先生
急にごめんな、ちょっとしたらすぐ出てくから。
千紗
千紗
…っ、いえ、そんな…来てくれて、ありがとうございます。

すぐ出てく、なんて、本当は言ってほしくないな…。
爽太先生
爽太先生
でも千紗さんがいたら、僕は必要ないんじゃないかなあ。

さん付けの呼び方、使う一人称は"僕"。



うん、私はやっぱり優等生枠の、ただの生徒だ。
千紗
千紗
…テスト範囲のところで質問してもいいですか?
爽太先生
爽太先生
うんいいよ、どの問題?

先生の顔が近づいた時、ふわっと柑橘系の香水の香りがした。



先生から"先生"の感覚が取れた瞬間だった。



…どうしよう、学校以上に緊張する。
明香里
明香里
ねえ

突然名前を呼ばれてはっとする。
明香里
明香里
お菓子あげる

横からにゅっと明香里の手が伸びて、お菓子を手渡された。



そうだ、自分の気持ちは隠すって、決めたんだった。
千紗
千紗
ありがとう
爽太先生
爽太先生
今教えてるところだぞー

注意する先生をよそに、明香里は口をもぐもぐさせている。



私が今一番頑張らなきゃいけないこと、それを見失ったらいけない。



その後、雄哉や明香里も分からないところを質問して、先生は私の家に数十分滞在した後出て行った。