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第14話

第14話
雄哉から聞かされた提案とは、"千紗の後をつける"というものだった。



それで今私と雄哉は、千紗の入っていった資料室の廊下で耳をそば立てている。



葵くんはといえば、「今は楽器を吹いていたい」と言って部活に行った。



資料室付近は人気がなく、図書館のような静けさが漂っている。



運動部のかけ声や楽器の音が遠くで鳴っている。
雄哉
雄哉
…おい、誰か来たぞっ。

っ…びっくりした……
明香里
明香里
急に耳元で囁かないでっ
雄哉
雄哉
やべ、隠れる場所…
ええ?そんなのどこにもないよ!
雄哉
雄哉
あった、掃除用具入れ
明香里
明香里
え、これ?
雄哉
雄哉
ほら、こうやって、こうすれば…
そういって、無理やり私を押し込む。
明香里
明香里
痛い痛い潰れるって!
雄哉
雄哉
うるせえ我慢しろ、お前チビだから余裕だろ
一言余分だわ!!!



…待って、めっちゃきついしくさいし雄哉が近…え?私今、抱きしめられてる…?



当たり前だけど、閉じられた掃除用具入れは暗くて中の様子がよく分からない。
明香里
明香里
ねっ、雄哉…
雄哉
雄哉
しっ。…あ、誰か今資料室入った。いったん俺らも出るぞ
そっと掃除用具入れの扉を開け、音を立てないよう慎重に外へ出た。
雄哉
雄哉
…声が聞こえるぞ。先生と千紗と、茜の声が。