数秒の間のあとに唸り声をあげている彼はニキくん。
中学3年生の頃にダンス留学のためにこっちへ一人来た彼をジョンウォンのお父さんとニキくんのお父さんがたまたま知り合いだったことから預かることになったのをきっかけに仲良くなった。
ジョンウォンの弟みたいな子だ。
じゃ。と勝手に電話を切ったニキくんに言葉が出ない…嘘でしょ?みんなジョンウォンのどこを好きになってるの…?
逃げるようにして部屋に入って行ったジョンウォンにこれ以上聞くことなんてできない。
言いたくないって…何でだろう。
それよりも彼女がいたことがあるっていう事実に頭が処理しきれなくて…眠れそうもない。
なんだかよくわかんないんだよな、恋愛って。
みんなからよく恋バナを聞いてはいたけど…それでも私にはわからなかった。
誰かを見て胸がキュンとする、とか。
話すだけで、姿を見るだけでやる気が出る、とか。
その人のことで頭が一杯になる、とか。
そんな現象が起きたことない私からすると…恋愛ってよくわからなくて難しいものという認識になった。
そんな事を考えてぼーっとしているとちょうどニキくんから折り返しの電話が。
横からスマホを取られ、勝手に切るジョンウォンに言葉が出ない。え…なんで?
もう…みんなして失礼な!そんな馬鹿じゃないもん!














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。