20○○ 東京
Hey! Say! JUMP LIVE TOUR
また、あのキラキラした人たちに会えるんだ
会場ではたっくさんの声。
え?私はLIVEに行けるのかって?
もちろん。当選ですよ。
私の自担様は八乙女光くん。
あの笑顔とキャラが大好き❤
っていってる間に、もう自分の番!!!
バッ
アリーナ 5列……
こんな運いいなんて!!!
今日はツイてる!!!!!!
席に座る。
私は、端の席で、トロッコの通る道のすぐ横!
まぁ身長で足りない部分もあるけど、そんでもいーや!!
五分前
あ、誰かがJUMPコールしてる
私もやろう、Hey! Say! JUMPさんに届くように。
パチッ。
あ、照明が、消えた…始まる!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最高…
どうしよ、最高すぎて言葉でない…
光が、私のうちわに気づいて、投げチュしてくれた…
しかも最後の演出…ああそれに私の前をみんなが…
これが、余韻だってのはすぐ気づく。
耳にイヤホンをつけ、今日のLIVEの曲をずっと流す。
ご飯を食べたり、買い物したり。
時間はもう深夜10時。
ちょっと暗いけど、近道してこ…
そんな感じで夜の銀座を歩く。
すると、誰かが前にバッと現れた
やばい、ほら、なんも言えない
ここに、王子様が現れるなんて、思ってなかった。
その声には聞き覚えがある。
だって、数時間前まであっていたのだから
手を引かれ、そのまま明るい場所まで行く。
そして、暗くて見えなかった顔が明るみに出た
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
個室カフェ
私が奢りです。
え、覚えててくれたの…?
まさか、私のこと…
なんだよ…
ただの大声張り上げたブス(そこまで言ってない)だと思われてんのか
" だって君、今日のLIVE来てたべ? "
" それに、ずっと俺のファンでいてくれてたべ? "
あの暗闇のなか、私だって金髪の光君を把握できなかったのに、
何でこの人は、私がとびっ子で光のファンだと気づいたのだろう
突然の告白、怖い執着心。
何故八乙女光は、あなたのことを知っていたのだろうか…
そして、特別の意味とは…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。