第4話

ー 公認 ー
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2021/05/23 13:00
……あれ?そういえば岩泉くんのクラスって何組?


くっそー、花巻に聞いてればよかった


仕方ない。もう一度教室に戻るか


と、思い廊下を歩いていると


??「あれあなたちゃんじゃん」


『え?』


名前を呼ばれたので振り向くと


『あ!松川君!』


花巻繋がりで仲良くなった男バレの人がいた


松川「ここに来んの珍しいな。どうした?」


『あのね、岩泉くんのクラスって知ってたりする?』


松川「岩泉?あぁ多分……5組、だった気がする」


反対側だね。と逆の方向を指す松川くん

本当だ ここは1組だった


『そうなんだ、ありがとう!』


松川「いーえ。岩泉に用事?」


『あーー、友達になろうと思って…』


松川「岩泉と?」


『う、うん。難しい…かな?』


松川「んーー…岩泉が女子と絡んでるとこ あんま見たことないな」


『あー、そうだよね…』


やっぱり難しいかな


松川「でもあなたちゃん良い子だから大丈夫だと思うよ」


そう言いポンッと私の頭に自身の手を置く松川君。

……慣れてるなぁ


『そっか、頑張るよ私!』


松川「一緒に行ってあげよっか」


『え?』


松川「クラスで岩泉呼んであげる」


え、それはめっちゃありがたい。


『ほんと!?ありがとう!』


松川「ん、行こっか」






松川「5組、ここだね。あ、いるじゃん岩泉」


5組の教室を見ると岩泉君はクラスの人と話していた

あ、笑ってる……かっこいい…!


松川「岩泉ぃー」


岩泉「松川じゃねぇか。なんだ?」


松川「ほら、あなたちゃん」


岩泉「お前、前の…」


『あ、あ、ああああの!!』


岩泉「お、おう」


な、なんて言ったらいいんだろ…

こーゆー時は世間話から入るべき?!

「今日はいい天気ですね」とか??

いや今日曇りだった!!

待て待て待て待て!落ち着け!落ち着くんだ私ぃ!

よし!ここはストレートに!!


『友達になってください!!』


私はバッッと岩泉に手を差し伸べ叫んだ







そして私は今気づいた。

これクッソ恥ずかしくね?

まるで「付き合ってください」と言っているレベルなんじゃね? と。

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