(( あなたside ))
『男ってほんとばかよね 笑』
あんな単純なのに引っかかるなんて 笑笑
瑞「 ………… 姉ちゃん 、」
『なに ?』
瑞「今度は誰を殺すの ?」
『浮所飛貴 、単純でばかなやつよ』
瑞「 ………… 面白そうじゃん」
『ええ 笑』
瑞「俺もやりたい」
『 ………… やる ?( ニヤ )』
瑞「うん」
『ふふ 、楽しみね』
瑞「早くその日にならないかな 笑」
私たちは口角を上げ 、ニヤリと笑った 。
キラリと光る八重歯が笑う度に見えた 。
(( 飛貴side ))
『時間 、大丈夫かなぁ ?』
ちょっと早く来すぎちゃったよね 。
ガラスに映る自分を見て 、おかしい所がないか何度も確認 。
今日はあなたちゃんと初デート 。
ほんと 、ドキドキが止まらないよ !!!
「飛貴くん !」
『あ 、あなたちゃん !』
ふんわりとした笑顔で手を振るあなたちゃん 。
「ごめんね 、待たせちゃった ?」
『ううん 、全然大丈夫 !じゃあ行こ !』
『あなたちゃん 、これはどう ?』
「それもいいね !」
あなたちゃんの弟くんの誕生日がもうすぐらしく 、ショッピングモールにプレゼントを買いに来た 。
『あーでも 、時計とかは ?こういうやつ !!』
「それかっこいい !それにしよっかな …… ?」
『これお財布にも優しいし 、いいと思うよ !』
「ほんと !?じゃあそれにする !!」
弟くんの誕生日プレゼントも買って 、今度はプリを撮ることに 。
『え 、えっと 、( あわあわ )』
「ほら 、ピースして !」
『ぴ 、ピース !』
「次はぶりっ子 !」
『へ !?どうやってやるの !?!?』
「こうだよ !」
『え 、あ 、こ 、こう ……… ??』
「わ 、可愛い !!♡♡」
『そう 、?』
でも男だし 、かっこいいって言われたいな ……
………… よし !
最後くらい勇気を出して !
『えいっ !( チュッ )』
「 …… んっ !?」
『 へへ 、ドキドキした …… ?』
「も 、もう !///」
頬をふくらませて怒るあなたちゃん 。
顔が赤いのは 、怒ってるから ?
それとも ………………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。