第8話

𝐒𝐢𝐱𝐭𝐡
528
2022/04/04 01:11
あなた side



高校最後の1年がスタートしてから、


結構な時間が経った。


季節は、桜が散って、爽やかな緑色と化していく


春から夏へと変わろうとしていた。


そんな季節の変わり目のある日のこと___




HRも終わって、少し離れた席にいる大吾が私の方へと歩いてくる



西畑「あなたー、帰ろ。」


『あれ、駿佑は?』


道枝「ごめん、今日臨時の委員会があるらしくて、笑」


「先帰っててもええから!」



そう言って、鞄を持ち、急いで教室を出ていった。



『、…じゃあ、帰りますか!!』



3人で一緒に帰れないのは、少し寂しいけど、


そんなわがままなんか言ってられない。


この先の進路も、それぞればらばらになるかもしれないし。



西畑「あ、アイスでも買ってく?」


『めっちゃいい!!』


『そんなら、大吾の奢りで!!、ありがとうございます!!』


西畑「いや、あなたの分も買ったる、なんて一言も言ってないんやけど、笑」


『えぇぇ、お願い、大ちゃぁぁぁぁん!!!』


西畑「、…はぁ、分かったよ。今日だけやで?」


『ほんまに?!やったぁ、笑』




昇降口まで歩き、下駄箱に入っている自分の靴を取り出そうとすると、


大吾がなにかに気がついた。




西畑「あ、…」


『どした、…ってまたか、笑』


西畑「ごめん、ちょっとだけ行ってくるわ。」


『行ってらっしゃい。ちゃんと考えてあげるんやで』


西畑「はいはい。」




そう、大吾の下駄箱に入っていたのは一通の手紙。


しかも、便箋の蓋は可愛いハートのシールが貼られていた。


これは、完全な少女漫画的な告白。


大吾と駿佑には、それが結構あって。


なんやお前ら、前世でいいことしてきたんか、!!


なんて、問い詰めたくなる、笑


でも、ちょっとだけ…いや、結構憧れる。


だって、体育館裏とか、中庭の片隅とか、空き教室とかで、数え切れないほどの告白されるとか


そりゃ、憧れでしかないやん。そんなこと体験出来る人なんて、


この世界にきっと多くて数十人ぐらいやで?


大吾と駿佑は幸せ者やなぁ…笑


その二人の間に挟まれている私は、なんなんだ。


告白なんて、1回しかされたことないぞ?!


しかも、幼稚園のときだけ!!


その差はなんなんや、神様、女神様、仏様。


教えて下さいよ。





「あれ、あなた。どしたん?」


『希衣ちゃん、!?』




私が、ぼーっとあんなことを考えていれば、昇降口から1人の女の子が出てきた。


それが、私の可愛い女友達"清水 希衣(しみず きい)"ちゃんである。


希衣ちゃんとは、同じクラスで、男女別の体育のときにめっちゃ喋るんですよ。


普段は、その、大吾たちと3人でいるから希衣ちゃんは気を遣ってくれて、


あんまり、休み時間は話さない。


あ、でも、LINEはする。なんなら、週2で夜に電話してる。


え、なんすか。私には女友達が一人もいないとでも思いました?


残念でした。いるんですよねぇ、こんな私にも(




清水「あー、もしかして告白?」


『大当たり。』


清水「あなたちゃん、寂しくなっちゃうなぁ?笑」


『完全、バカにしてるやろ。笑』


『あれ、それこそ希衣ちゃん、他のお友達は?』


清水「いや、私これから用事あってな。今日は一足先に帰らせていただきやす。」


『そっか。じゃあ、また明日。』


清水「ん、ばいばーい。笑」



希衣ちゃんと別れて、また辺りが一瞬静かになる。


けど、タイミングばっちりに大吾が戻ってきた。



西畑「あなた。」


『あ、おかえり〜。』






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