結婚式
それは誰もが夢見るもので、
大好きな人とこれからも一緒にいる
家族になる
愛することを誓う
それが結婚式って理想で固めてた。
けどね、私はそれだけじゃないと思う。
覚悟を決めるってこともあるんじゃない?
今日はね、私の誕生日
みんなが私におめでとう。って言ってくれる
1年で1番嬉しいなって思える日
だけどね、
私の目は開かない
閉じたまま
自分で息をすることも出来ない。
でも、微かに聞こえる大好きな人の声。
その声は震えていて悲しそうだった。
"ねぇ、なんでそんなに悲しそうなの?"
"理由を教えて?"
━━━━━━━━━━━━━━━
アユ「…ん。朝、」
壱「あゆ?大丈夫?なんかすごいうなされとったけど…」
アユ「…グスン」
壱「んえ?!あゆ?大丈夫か?」
アユ「壱馬くん…私、生きてる…?」
壱「何言ってん?」
アユ「私、死にたくない!グスンやだ、もっと一緒にいたい!助けて!お願い!グスン」
って壱馬くんに助けを求めるように必死で叫んでた
壱「あゆ!何言ってん!俺がいるから、一緒にいるから、そんな事言うなよ、」
アユ「…!グスンごめんなさい…」
壱「別にええけど、大丈夫なん?」
アユ「大丈夫、なんでもない。」
って言って涙を拭った。
壱「怖い夢見たんやな…」
…
壱「おいで?」
そー言って腕を広げて私を呼んだ
アユ「壱馬くん…」
壱馬くんに抱きついて絶対離したくなくて
力を込めて彼に抱きついた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。