第32話

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2020/05/24 15:03
結婚式





それは誰もが夢見るもので、





大好きな人とこれからも一緒にいる





家族になる







愛することを誓う









それが結婚式って理想で固めてた。













けどね、私はそれだけじゃないと思う。













覚悟を決めるってこともあるんじゃない?





















































今日はね、私の誕生日






みんなが私におめでとう。って言ってくれる





1年で1番嬉しいなって思える日





だけどね、
















私の目は開かない




閉じたまま




自分で息をすることも出来ない。




でも、微かに聞こえる大好きな人の声。




その声は震えていて悲しそうだった。




"ねぇ、なんでそんなに悲しそうなの?"




"理由を教えて?"
















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アユ「…ん。朝、」





壱「あゆ?大丈夫?なんかすごいうなされとったけど…」





アユ「…グスン」




壱「んえ?!あゆ?大丈夫か?」




アユ「壱馬くん…私、生きてる…?」




壱「何言ってん?」




アユ「私、死にたくない!グスンやだ、もっと一緒にいたい!助けて!お願い!グスン」




って壱馬くんに助けを求めるように必死で叫んでた




壱「あゆ!何言ってん!俺がいるから、一緒にいるから、そんな事言うなよ、」





アユ「…!グスンごめんなさい…」





壱「別にええけど、大丈夫なん?」






アユ「大丈夫、なんでもない。」



って言って涙を拭った。




壱「怖い夢見たんやな…」






壱「おいで?」





そー言って腕を広げて私を呼んだ





アユ「壱馬くん…」




壱馬くんに抱きついて絶対離したくなくて




力を込めて彼に抱きついた。













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