壱馬side
二度寝から目を覚まして、急遽行くことになった、幸せのパンケーキで有名な店。
ここからだと少し遠くて新幹線やら電車やら色々乗り継いで行かないといけなくて大変だなって思うけど、あゆと一緒に旅行?とかしたことないからすごい嬉しんだよね。
急がされて駅へ行けば、どうやって乗るの?ってきいてきてその時の顔めっちゃ可愛すぎて笑いこらえるの我慢してたんやけどな笑
新幹線とかの中でSwitchでマリカーしたりしてたらあっという間に着いちゃって、あゆは今すぐにでも行こうとしてる。
でも、ちゃうねん…
俺、今回の旅行のことさっき決めた訳やない。
あの日から計画しててん。
やからさ、俺のわがまま聞いて?
あゆと一緒に行きたいとこあんねん。
言いたいことも沢山あんねん。
俺はもう…
逃げられなくなっちゃったんだよ、
あゆから…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!