第28話

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2020/05/23 16:25
それから、ホテルに着いて扉を開ければ









入ってすぐキスの嵐









何度も角度を変えてキスしてくる。












甘くて、熱くて、溶けそうなほど…。












その感覚が心地よく思えた。















だって、あなたはこれからも私のところにいてくれる
















それに安心している自分がいた。





































前に、壱馬くんが他の女の人がいたって噂聞いて私は焦った。









その相手が元カノだったって知って













私はもう、彼に必要とされてないって思ったんだよね。
















それほど、私は、彼に溺れていた。












その事が原因で大喧嘩したことあって…











その時、私目の前が見えなくて…










何もかもが嘘だって思えてて…














正直、立ち上がれなかった。











それほど、ショックだった。
















壱馬くんが、私以外を見てる、















それだけで、苦しくて、泣きたくなって、どーしよーもなくて…















私は壊れていった。















次第に学校には行かなくなり、壱馬くんとも話さなくなり













ご飯も食べず、ただぼーっとしてた















そんなある日。












家のベルがなった。














ご飯も食べず、寝てもいなかった私の顔は血が通っていない、お化けのような顔

















そんな顔で扉を開ければ










そこにたっていた人。

















それは、



















壱馬くんだった。










アユ「なんで、いるの…?」



壱「…!ギュッ」



突然私を抱きしめた。



腕の中に、強いけど、苦しくない程度に…



壱馬くんの体温が伝わってきて



その温かさに落ち着いていつの間にか涙を流してた。




壱「ごめん!迷惑かけて、」





アユ「…!」





壱「でも俺、元カノと何も無いよ?アイツとは、だいぶ前に終わってる。何も無かったんだよ。」






アユ「ど、いうこと…?」






壱「昨日、話聞いちゃって…」





って話し始めて





話を聞いて思った。







私が壱馬くんに迷惑かけてたんだって…









話の内容は、私が壱馬くんと付き合ってるって知った人が私と壱馬くんが別れるように嘘の情報言ってたらしい。












前から思ってはいたけど、壱馬くんは学校一モテる人で、私は目立たない女の子








そんな私のことをよく思わない人だっているに決まってる。





でも、壱馬くんといるとなんでも頑張れて
いじめとかもあったけど、壱馬くんと会えばそんなのどーでも良くなってた。






だから、かずまくんには言わなかった。






いじめのこと。














だから、かずまくんも昨日知って


今日、こーやって私のとこに来てくれた。














壱「バカっ!なんで言わねーの?なんでひとりで溜め込んでんの?」








アユ「ッ…!」







壱「学校には来ねーし、連絡もしてこねーしどーゆーことだよ!なんでだよ!なんで、こんなになるまで…ッ!」






っていつの間にか泣いてる壱馬くん







アユ「なんで…!」










壱「あゆのバカ!俺はお前の味方っていつも言ってんだろ?ちゃんと言えよ!じゃないと俺…!」










アユ「かじゅまぐん…グスン」









壱「もー辛い思いさせへんから、こんな辛いことで泣かせたりせんから、お願いやから…















俺から離れんとって…!






















俺には、あゆしかおらんねん。」



















その言葉で、2人とも泣き崩れた。









壱馬くんの泣き顔を見たのはその時が初めてだった。



いつも友達とかと笑ってた壱馬くんが泣くなんて思わなかった。



それに、今回のことで、私嫌われたって思ってたから、まさか、こんなふうに思ってくれてるなんて思わなかった。







だから、














アユ「ごめんなさい…ごめんなさい、壱馬くんグスン」






壱「…あゆ、もう、俺以外信じるな。辛いこととかちゃんと言え!隠し事はしないって約束…できるか?」









アユ「…壱馬くん…グスン














できる、約束する!」















そー言って2人で小指絡めて約束した。
















それからだよ、

















あなたが私の




















愛しい人







になったのは…






















だから、もう離れない。





離れられない…

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