数日たってやっぱり卵巣に奇形種があって摘出することになった。
もちろんそれは、手術するってことで…
また、痛い思いする?
お腹の傷増えちゃう?
不安や何にもぶつけようもない怒り
色んなことがごちゃごちゃで壱馬くんにも当たってしまっていた。
アユ「壱馬くんに何がわかるの!私の事何も分かってないじゃん!簡単に言わないでよ!」
壱「1回落ち着けって!わかってるつもりだよ!」
アユ「落ち着けない!わかってないよ!何がわかってるの?私の何を知ってるの?」
壱「もう、落ち着けって!」
アユ「嫌だ!…もう来ないでよ!ほっといてよ。私なんて、生きる価値ないんだから!…ッ!」
生きる価値なんてない…
そー言った瞬間頬に痛みを感じた。
痛い…
壱馬くんが私の頬を叩いたの?
アユ「…、壱馬くんのバカ!壱馬くんなんて大っ嫌い。」
1番言ってはならないことを言ってしまった。
後悔しても遅かった。
足早に部屋を出ていった壱馬くん。
私、嫌われた。
別れる、?離婚するの?
私のせいで?
そー思った瞬間涙が溢れて止まらなかった。
部屋に響く私が泣きわめく声。
私、
もー1人なんだ、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!