第17話

<第一章>-15
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2018/11/16 01:22
その夜も、寝る前に、グランドパレス銀座の広いバルコニーからテレサは星を眺めた。
そこへ、背後から風呂上がりのアレクが声をかける。
アレク
アレク
テレサ様?
テレサ
テレサ
北極星ですよ、アレク
そう言われて、アレクもテレサの隣に並んで夜空を見上げると、確かに星が瞬いている。
アレク
アレク
こんな明るい東京の空でも、星が見えるのですね……
静かに頷いたテレサが、微笑んで呟く。
テレサ
テレサ
いつでも私達を導いてくれる、幸運の印です
アレク
アレク
……そうですね。予想外なことだらけの幕開けになりましたが
テレサ
テレサ
『いつも心は虹色に!』ですよ
と明るく笑って、テレサはふと思った。
明日からは、いよいよ新しい学校にも通い始める。
レイチェルが言ってたように、色んな事が起こるのかもしれない。
どんなことが起きるのだろうと思うと、期待で胸が躍る。
そうして、星に語りかけていた。
テレサ
テレサ
憧れの日本は、きっと楽しいことがいっぱいです
翌朝、日比谷公園近くに位置する銀河大学付属恋ノ星高等学校の制服を着て、テレサとアレクは門をくぐる。
二人は2年A組に転入することに決まっていた。
優しい笑顔が印象的な担任の千恵子先生と一緒に教室へ入っていくと、海外からの転校生に驚いた生徒達がざわついている。
その中になんと、多田と伊集院の姿もあった。
テレサ
テレサ
テレサが思わず声を上げると、伊集院も驚いて立ち上がる。
伊集院薫
伊集院薫
テ、テレサちゃん!? ア、アレクさんも……マジで!?
アレクがちろっと見ると、条件反射で伊集院は身構えた。
多田は「マジか……」という顔で見ていたが、テレサはワクワクしてきて、小さく呟いた。
テレサ
テレサ
色んな事、起こり始めましたよ、レイチェル