中島 「ねぇちょっとあなた!!!」
『え、何?』
そう言って私に思いっきり抱きついていた健人。
いきなりでちょっと意味不明なんですけど
てか苦しい
菊池 「中島うるせぇ」
佐藤 「あなた苦しそうだよ?」
『よくわかったねめっちゃ苦しい』
マリウス 「こっちが暑っつい」
中島 「俺聞いてないよ!!!」
『だから何を?』
中島 「あなたと菊池が出る舞台」
佐藤 「ハムレット?」
マリウス 「僕見に行く~」
『ありがとう~』
中島 「ハムレット1公演で38回もキスシーンあるなんて聞いてない!!」
『うるさい~』
マリウス 「そんなにあるの?!」
菊池 「さぁ…(苦笑)」
佐藤 「やばぁ」
『誰から聞いたのその情報』
中島 「内緒だけど」
『いや言えよ』
中島 「言わない!!!」
『んで、そのシーンがどうかした?』
中島 「俺嫉妬の塊なんだけど!!」
マリウス 「でもTwitter見るとファンの子たちは菊池兄妹だから安心って言ってた」
中島 「どこが安心なの?!」
佐藤 「いいじゃんもう」
マリウス 「ちっちゃい頃してたらしいしね」
『うわっ、余計なこと言わないで』
菊池 「ちっちゃいしそれ3歳だろ」
佐藤 「二人共保育園生のときだね」
『うわぁーうるさいうるさい』
中島 「ねぇとにかくハムレット出ないで!」
『いやもうリハとかしてるし私の舞台だよ?!』
中島 「もう…キスしたの?」
『いや仕方ないじゃん…』
中島 「じゃあ俺がその公演始まる前と後にその回数分キスする」
『いや迷惑…って言うか嫌だよ』
中島 「あなた早くっ」
『無理』
中島 「別にいいよ、あなた今逃げらんないし」
そうだ、抱きつかれたままだった
『解放求む』
中島 「みんなじゃ、ばいば~い」
佐藤 「ばいばーい」
マリウス 「無事でね」
菊池 「親父に言っておく」
『やめて?お父さんとお母さんには彼氏いること言ってないから』
中島 「彼氏呼び…」
『事実でしょ?』
中島 「んも~好きっ」
『はいはい』
佐藤 「ほんとバカップル」
マリウス 「いーなー」
菊池 「親父に連絡~」
佐藤 「風磨くん黒いわぁ~」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!