※今回は慎くんsideで話は進みます。
あなたちゃんの手小さくて可愛いし
温かいな〜。
本当壱馬さんには悪いけど、好き。
あなたちゃんが入ってる間に俺は
部屋を暖めたり、ご飯を作ってあげたり
色々支度をしていた。
ドキドキが止まらない。
でも、きっとあの感じは壱馬さんの事
凄く好きなんだろうなと思うと寂しくて。
振り向かせたくて。
色んなことを考えながらテレビを見ていた。
サイズが大きくダボダボの俺の服を着て
出てきたあなたちゃん。
すげぇー、可愛くて。
笑顔さえ愛おしい。
シャワーを浴びながら、ため息をつく。
胸が痛い。
あの子の前で平常心を保たせるのも
凄くしんどいくらい。
そう言って抱き着いてくるあなたちゃん。
危ない。
この子が壱馬さんの妹だとしても
俺はこの子が欲しい。
なんでこんな好きなんだ_。
next。
※次回も慎くんsideです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。