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2018/07/11

第9話

それぞれの過去 豊(モトキ)

次は僕だね





他のみんなと同じように



今から10年前 ここの星に来た




僕は三人兄弟の1番上だった



長男っていうやつね




母子家庭だったから僕が弟妹の面倒を


よく見てたんだ










でもある日





僕が住んでた家の近くに焼夷弾が落ちた





町は一瞬で炎の海に






暑い、暑すぎる………






煙のせいで意識が朦朧とする






必死で逃げている途中、僕は気づいた











母親と弟妹がいないことに












真逆…まだ家の中?






自分の家へ戻ろうとするが





さっきまで歩いてきた道は炎に包まれ






もう戻れなくなっていた




街の人
僕!?何してるんだ!
早く逃げなさい!!
豊(モトキ)
豊(モトキ)
待って!まだ家の中に母さん達が!
街の人
助けに行ったら君まで
死んでしまうんだぞ!
ほら、早く!

そう言って僕の腕を掴んだ




でもやっぱり諦められなくて




僕はその手を振り払って




家の方へ走ろうとした





グラッ…………






急に視界が高くなる







おじさんが僕を抱えて必死に





炎に包まれた街から離れようとしていた






豊(モトキ)
豊(モトキ)
母さん!!




泣きじゃくった





8歳の僕には辛かった






家族とこんな形での別れが







これから1人で生きていくという現実が









無理だよ…そんなの……








耐えられるわけないじゃん







そんな事考えながら1人




遠く離れたこの星に来た






避難所に来ても特に何もやる事がなく







ボーッと校庭を眺める日々












優心(シルク)
優心(シルク)
隆!パス!!
隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
ほらよ!



ある日、僕ぐらいの年齢の子達が





校庭でサッカーをしていた







サッカーか…………







幼稚園の頃は僕もよくやってたな







なんて考えてたら







ボールが転がってきた
優心(シルク)
優心(シルク)
わりぃ!蹴ってくれるか?


ちっちゃい奴が大きく手を振りながら言った

豊(モトキ)
豊(モトキ)
分かった



そう言って軽くボールを蹴る







ボールは綺麗にまっすぐ転がり






ちっちゃい奴の足の下に収まった




隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
おお、上手いね



ちっちゃい奴より少し背が高い奴が言う
優心(シルク)
優心(シルク)
なぁ!お前も一緒にやらない?
豊(モトキ)
豊(モトキ)
え?僕?
優心(シルク)
優心(シルク)
お前の他に誰がいるんだよ!w
ほら、こっち来い!
隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
おいでよ〜、俺こいつと二人でやるの
飽きてきたからさ〜!
優心(シルク)
優心(シルク)
隆、お前な…………!




ワイワイと盛り上がる2人






僕は気がついたらその2人の元へ走っていた








優心(シルク)
優心(シルク)
俺、優心っていうんだ
よろしくな!
隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
俺は隆!
豊(モトキ)
豊(モトキ)
豊です!
優心(シルク)
優心(シルク)
よし豊、お前も今日から俺らの仲間だ
豊(モトキ)
豊(モトキ)
仲間?
優心(シルク)
優心(シルク)
孤児同士で集まってるんだよ。
って言っても俺ら2人しかいないけどねw
隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
他の子は親がいるからさ
豊(モトキ)
豊(モトキ)
そっか、孤児は僕だけじゃなかったんだ
優心(シルク)
優心(シルク)
俺らは、2人だけだと思ってた
隆(ザカオ)
隆(ザカオ)
まぁ今日からよろしくって事で!w
優心(シルク)
優心(シルク)
そうだな、おらサッカーやるぞ!





そう言って走り出した













初めて会ったにも関わらず







古くからの友達のように接してくれた2人











あの2人が居なかったら僕はずっと1人だった









はじめ兄さん達にも会うことはなかった












これって運命ってやつかな?