第27話

story27
186
2020/11/05 12:19
私もこの人も驚いている理由、それは昨日いちごが落ちてきた時に目が合った人だったからだ。






賀川あなた
あの、いちごが…
岸優太
あー、あれは俺じゃないからね?
岸優太
紫耀だから。あ、えーっと平野紫耀。知ってる?
賀川あなた
平野先輩…知ってます


まさか友達だったなんて…


てっきりいないかと思ってたのに。







岸優太
そっか笑


そう笑う先輩は、笑顔がくしゃっとしていた。





岸優太
そういえば…これって俺?



指を指した先を見ると私のスケッチ。


目の前には8番の人、スケッチの中にも8番の人。


これは言い訳が出来なそうだ。





賀川あなた
そうです…ごめんなさい勝手に
岸優太
いやいやいや全然!むしろ嬉しい!
賀川あなた
そうですか
岩橋玄樹
 岸くーん!!早くして!
岸優太
あ、やべっ
岸優太
ボール…
賀川あなた
あ、はい!
丁寧に渡したボールは


私には大きく、彼の手には小さく見えた。



岸優太
ありがと。じゃ、また!


ニコッと笑って校庭に走っていった。






プリ小説オーディオドラマ