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第3話

書く上で意識していること(リアリティー)
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2023/02/28 04:10
今回は、僕が小説を書くうえで一番意識していること

それはリアリティーです

1個前でも言いましたが、「大切だと思うこと」と「意識していること」は別です

大切だと思うことは、僕にとってはわざわざ意識せずに当たり前にできるようにした方がいいと思ってます

今回話していくのは、当たり前にできる、ということはありえないことだと思ってます

毎回意識しないと成り立たないもの

それでは早速本題へ
〈リアリティー〉
①意識する理由
②初雪が実際に書いたものの中から例
③初雪のリアリティーの求め方

※ファンタジー小説は1部例外があります
説明しますので、そこを含めて読んでくれると嬉しいです

⚠️例を書く際に流血表現を使用することがあります
直前に一言言いますが、苦手な方はブラウザバックおねがいします
まず、リアリティーを1番意識する理由について

それはただ1つ

読んでる人にとって、想像しやすい作品を書くため

想像しやすい作品とは…?

って思った方

今から説明します

こちらを見てください

⚠️流血表現⚠️
苦手な方はブラウザバック又は二十線までとばしてください
ダッダッダッ(走ってる)

ズデーン!(転んだ)


①俺は起き上がって膝を見る

血が出ていた

血を見た瞬間に痛みを認識した


②俺は起き上がって膝を見る

思いっきり血が出ていた

血を見た瞬間少しずつ痛みを認識し始めた


③俺は起き上がって膝を見る

赤い血がドクドク流れ出ていた

血を見た瞬間少しずつ痛みを認識し始めた
①②③、どれも3行でほとんど変わってません

でもなんか違いませんか?

ちなみに、僕は③が1番いいと思ってます

まず、血が出ていたということを説明する文(それぞれ2行目)を見ていきましょう

①は、ただただ血が出ていた、という事実だけを書いてます

②は、血が出ていた、というところに勢いと量を感じさせる言葉(思いっきり)を使ってます

③は、血が出ていた、というところに同じく勢い(ドクドク)と、見た目(赤い)を詳しく感じさせる言葉が入ってます


①について

別に、怪我をして血が出てるのを見た時、「うわっ血が出てる」って思うのは普通

他に余計なこと(思いっきりとかドクドクとか)を感じさせる暇はその瞬間には与えられません

でもなんかつまんなくないっすか…?

血が出ていた……で?ってなります僕は

「血が出ていた」では、伝えられないことって有りますよね?

これだけだと、血の量分かりません。どんな感じに血が出てるのか分かりません。だからどれくらい痛いのか分かりません

だからリアルっぽく想像できないんです

で、そこから「つまんな」ってなるんですよ

②について

②は進化した。確かに進化した。でもね……

思いっきりって何?

え、血が吹き出てたりするの?w

それとも血が川みたいに流てるの?w

どの「思いっきり」?w

ってなるんですよ……w

だって、「思いっきり」って、ホースから水が思いっきり飛び出すとかでも使いますよね?

こういうこと言っちゃうとこの単語「思いっきり」に限られて考えちゃうんですけど、もちろんこの単語だけじゃないです

他にもいくつかあります多分

まぁ、このあとは①と似たような流れでつまんなくなります

③について

今回は適当に書いてるので③が最強ってわけではないですごめんなさい💦

でもこの中では③が1番いい

ドクドクって言葉、流血表現あるあるじゃないっすか

そう思ってるのは僕だけかもしれないけど

想像しやすくないっすか?この言葉

ドクドクって言われてて血が飛び散ってるの想像する人なかなかいないですよね?

赤い血に関してはそのままです

血は赤か、赤黒です

普通に血と表すより、赤い血とか赤黒い血とかって表す方が圧倒的に生々しく感じるんですよ(僕は)



リアルでは「見る」ことができるけど、小説では「読む」ことしか出来ないんですよ

だから、言葉だけでその状況を伝えなくちゃ行けないんです

どういう言葉でどういうふうに感じるか

どんな「リアル」を作り出せるか

それによって、その作品の面白さは変わると思います
飛ばした方お疲れ様でした

流血表現3つを使って、言葉でどんな「リアル」を作り出せるか、ということについて話してました
次は、僕(初雪)が実際に書いたもののなかから例を出します

1つ目は病みから
1年以上前に書いたIfさんの病みからちょうどリスカしてるシーン引っ張ってきます

僕の作品読んでる人なら大丈夫だと思うけど

⚠️リスカ表現入ります⚠️
苦手な方はブラウザバック又は二重線まで飛ばしてください
Ifくんが初めてリスカするシーンですね〜

1年経って言いたいことはいっぱいありますねw

初めてリスカやったときに深く切りすぎるっていうのは個人的によくあることだと思ってます

まだ感覚が掴めないからね

何回も繰り返してしまうっていうのも普通にあると思います

ていうか初めてやるシーンで何回も繰り返すのはいい感じに中毒性が表現できるから僕は好き

でも…

感覚が掴めないのにどうして深く切ったなんて分かるんですか??

多分当時の僕は進行のためにこうしたんだと思うけど、リスカ終わってからの展開も早すぎ

リスカしてて感じたこととか考えるでしょ普通

○○だったな、明日もやろうかな、思ってたより○○だったな、とか

そういうのが一切ない

進行が早すぎてリアリティーがない

リスカしてすぐに寝れるわけないじゃんって話

それに初めてのリスカでよく分かってないのに"簡単に"包帯巻くわけないでしょ


こういうふうに、読み手から突っ込まれたら終わりと思ってます

でもこれこそ僕の考え方なので全てが全てそうという訳ではないです
スクロールお疲れさまでした

はい、次

病みからいい例を出したいのはやまやまなんですけど、褒めようとすると突っ込みたいところを見つけちゃうのでやめておきますw

ということで次は奇病から

奇病は少し特殊ですよね

奇病という存在自体がファンタジーであり、リアルではありません

説明が難しいので分かりづらくなってしまうと思いますがご了承ください

僕の書いてるタイプは、奇病という存在以外はリアルを求められます

例えば、日々の会話、昼夜サイクル、感情の動き、などですね

それらにある程度のリアリティーを保持させながら奇病という要素を組み込んで、どれだけなじませることができるか

それが重要だと思って意識しながら書いてます

例を出すと難しくなるのでやめておきます
僕のリアリティーのもとめ方


時系列はノートに書いてると説明した記憶あります

リアリティーも何かしらのかたちで書いてるのか

いいえ、書いてません

部屋割りなど、忘れそうなことはメモ程度に書いてますが他は全く書いてません


リアリティーをもとめるには、僕はとにかく設定を細かくしておくといいと思ってます(忘れそうだったらこれもメモ)

最初から細かいことまで設定しておけば後で矛盾することも減ります

それに、最初から細かく設定してある方が書いてる側も想像しやすくなるのでめちゃめちゃ書きやすいですし、なぜかそれだけでリアリティーあがるんですよ(((


もうひとつ、僕は小説内の登場人物に降ってくる出来事が実際自分にも起きたらどう思ってどんな反応をするか、それを想像してます

その想像をそのまま文字におこせば少なくとも自分にとってはリアリティー最高レベルの小説になります

まぁ、そうならない人もいるんですけどね

そうならない人はどこかの説明が欠けてると思います

たとえば、自分の頭の中ではこの人は座りながら話してるけど、それの説明が漏れてたり…これはあるあるです

僕が主に気をつけてるのはこれですね

僕でもよくやっちゃいます

これは最初っから意識すれば大丈夫ってわけでもなくて、意識しててもどうしても抜けることがあると思います

慣れるまでは難しいかも

投稿前に頭の中空っぽにして読み直してみると見つけやすいです

ちなみに僕はこの作業をかなりの確率でサボるので意識してるとはいえ後で読んだときに漏れてるところ結構発見しますねw
いかがでしたでしょうか?

これはあくまで僕個人の書き方、考え方ですので必ずしもこのやり方でいい作品が書けるとは限りません

ご了承ください

誤字脱字等ありましたらコメントおねがいします




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