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第25話

「別れ」と「道標」
未玖
あれ、もう戻ってきたんだ…
マエル…だっけ。それでいいの?
エスト
エスト
いいんだよ、これで…
本人がああ言うんだからさ…
あたしは、既にお母さんの元に戻っていた。


普通なら、もっと話していたいはずだけど。


でも、それじゃダメなのは知っている。
未玖(光)
次からはどうすんの、本来の私。
道標になる宛とか、何かある?
未玖(闇)
それはちょっと興味深いわね。
何かあるなら、話してみなさい?
お母さんの「光闇」が、いつにも増して
積極的なのがみてとれる。


確かに、あたしもちょっと気になるかも…
未玖
まあ、宛ならあるよ…♪
だって、うちにはもう1人の
大事な人が居るからね…
昔から会ってる、月神姉妹より
もっと大事な人だよっ♪
エスト
エスト
ええっ!?何それ!?
随分前に聞いていた「月神姉妹」。

「最強の狐姉妹」として知られる月神姉妹。
姉が鈴愛で、妹が彩愛。

昔に、お母さんから聞いた話だ。


けれど、お母さんが言うには…
お母さん自身が、その「月神姉妹」より
ずっと再会を待ち望んでいる大切な人が居るらしい。


未玖
エストロニアならきっと仲良くなれる♪
うちの子孫って名乗れば大丈夫だから!
エスト
エスト
いや…そういう問題じゃないって!
そんな話聞いてないって!
未玖(光)
でもさ…これってつい最近の話だし、
エストロニアが知ってないのも
無理はないかなって思うんだ…
未玖(闇)
ああ、なるほどね…
そんなこんなで話を聞いていると、
その大切な人も、「時間停止」の事件に
何らかの影響を受けていたらしい。


あたしがあれの謎を解き明かせていたら、
多分助けられたのかな?


あたし自身も、お母さんに助けられている。
主犯はお母さんだって思った時期もあるけど、
本当はそうじゃない。
だから、誰が主犯なのかは全く分からない。
未玖
じゃあ、行こう!
エストロニアも、準備はいい?
エスト
エスト
うん、いつでもいいよ。
あたしも…気になるし!
未玖(光)
じゃあ、私と闇は一旦休みかな?
私達はいつでも呼んでもらっても、
全然いいからね!
未玖
うん♪りょーかいやんね!
闇ちゃんも、一旦おやすみなさい♪
未玖(闇)
ええ、そうするわ…
お母さんが久しぶりに指を鳴らし、
「光闇」が姿を消した。
多分、これこそが「秘術」の発動と解除の
合図なんだって分かった気がする。
エスト
エスト
お母さん、あたしも知りたい。
お母さんの言う「大切な人」の事。
未玖
いいよ〜♪教えてあげる!
今、こうして、
あたし自身の目的だった、
「未玖姉」もとい、「お母さん」を
探す旅が終わりを告げた。


今、あたしが経験したのは、
あたしのマエルとの「別れ」。

そして、次に経験するのは、
お母さんの言う「大切な人」に
出会う為の新しい旅。



そう。
あたしにとっての、新たな「道標」なんだ。
そして、この道標の先に、

あたしは大きな成長をする。

そうなる事を、今のあたしも、
今のお母さんも、知ることはなかったんだ。


それを知っていたのは、
お母さんの「大切な人」だけだった。



〜次作に続く〜