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第2話

手がかりなんかない
エスト
エスト
さて…出かけてみるか。
あたしの住んでる所は、至って普通。

「未玖姉」が住んでるらしい
「幻想郷」って場所と、
何ら変わらない普通の場所。
未玖姉が作ってくれた家の
設備が凄すぎるせいで、
あたしは苦労する事なく今までを過ごした。

けど、今は一人だから…
正直言って、辛さだけは前よりある。
エスト
エスト
家出るの、久しぶり…かもね。
「あれ?エストじゃん。何やってんの?
珍しいね…前まで家に居たはずなのに。」


通りかかった人に話しかけられる。
姿をよく見てみると、あたしが
昔、魔術学校で知り合った人だって分かった。
エスト
エスト
あー…あたしさ、今一人なんだ。
元々お母さんもお父さんも居ないし?
何事もなく過ごしてきただけだから。
「へー、そっか。何か安心した!
前に話してた未玖姉って人は?」



あたしにとって、一番痛いところを突かれた。
エスト
エスト
…あの人の事なんか、分かるわけない。
随分昔の話だから。
あたしが気づいた時には居なかったし。
「そっかー…なんかごめんね?」


あたしの表情とかで察したのか、
その人は頭を下げた。

未玖姉の事は気にしてないから、
謝ってもらう必要なんかないけど。
エスト
エスト
ま、久々に話できてよかったよ。
ありがとね?
「うん、こちらこそ!」


お互いに手を振って、その場を後にした。
エスト
エスト
やっぱ想像通り。
手がかりなんかないよねー…
外に出てみるのはいいが、反応すらされない。

手がかりを探すどころじゃない。

元々、手がかりなんかないのは知ってた。
エスト
エスト
けど、こんなのでめげてちゃダメだね…
未玖姉はあたしと違って、
苦労続きだったはずだし。
そんな事を呟いてると、一人の男性に会った。

何処かで見たことのあるような雰囲気。


もしかすると、未玖姉を探す何かの
きっかけになるかもしれない。



心の中で、そう思った。