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第11話

異世界転生
マエル
マエル
ここは…?エストは…?
エスト
エスト
あ、ようやく起きた。
全く、心配させないでよー…
マエル
マエル
あはは、ごめんごめん。
でも、エストのおかげで助かったよ…
あたしはエストロニア。
元々の名前はツキヨミ・エストロニア。
この名前だと長いから、大体の人には
エストって呼んでもらう。
あたしは「時を司る神」、月詠未玖の
娘ではない。正確に言うと子孫が正しい。
エスト
エスト
ここに来るまでずっと不安だった。
あたしはマエルに、
とてつもなく大きな迷惑をかけてる。
だから…マエルが目覚めてくれたって
言う事は…未玖姉と過ごしてた日々と
同じくらい嬉しい。
マエル
マエル
それはどうも。で、ここは?
エストは何か知ってるの?
エスト
エスト
ここは、あたし達の過ごしてた世界とは
全くもって別の世界。
未玖姉の過ごす「幻想郷」でもない。
マエル
マエル
なるほどね…
じゃあ、調査は実質振り出しかな…
エスト
エスト
ま、そんなとこじゃない?
どっちかといえば、これって
「異世界転生」なんだしさ?
マエル
マエル
この状況は転生じゃないでしょ…
ま、それもそれでいいか…
こんな感じで前と同じく、
暇潰しも兼ねた会話をする。
今こうして再会する前は、
はるか昔に会っただけなのに…。
エスト
エスト
そろそろ移動してみないとね。
手がかりがない、って
決まったわけじゃないし。
マエル
マエル
うん、そうだね。
どの辺りから探索しようか…?
「うん」って頷こうとしたその瞬間の事だ。
エスト
エスト
っ…!?なん…で…?
「運命転換」の反動があたしの身体を蝕んだ。

少しずつ、あたしの身体から意識が消える。
マエル
マエル
エスト…っ!?
倒れ込みそうになる寸前に、マエルの支えが入る。
しかし、あたしの身体はとっくに限界だった。
エスト
エスト
くぅっ…!あたまが…っ…!
頭にとてつもない強さのノイズが走ってくる。
何も出来ないというより、
何もさせてくれない感じだ。







あたしの予想は当たっていた。





「運命転換」なんて、危険でしかない。



「時が止まるその時」を目の当たりにした
あの時以来、あたしは世界が破滅する様子を
目撃することはなかった。



けど、結局それは反動で揉み消される。


でも、「運命転換」は
「時を司る」からこその特権でもある。
常人が出来るような事じゃないからこそ、
その反動は凄まじい。




あたしは再び追い詰められる。

「世界の破滅」と、「自分自身の破滅」。




このままで、いいんだろうか?