リビング
「 早く終わらせて早く帰ってくる 」
『 別にいいです 』
「 逃げちゃダメだよ 」
『 逃げれないですよ… 』
佐藤「 ほら、健人くん行くよ 」
「 ん、 」
バタンッ
『 …はぁ 』
菊池「 …ん 」
『 あ、菊池さん起きたんですね 』
菊池「 アイツらは…? 」
『 お仕事です 』
菊池「 ふーん 」
菊池さんっていっつも思うけどあんまり殺人鬼って感じしないよね…
普通の人みたいだし
『 菊池さんは私が逃げたらどうします? 』
菊池「 え~?俺は別にどーでも良いけどw 」
『 ですよね…じゃあ… 』
菊池「 けど逃がしたらアイツに殺されるから 」
『 …… 』
やっぱりそうですよね…
『 菊池さんって優しいですよね、あの2人と違うっていうか 』
菊池「 俺?優しくないよ、この商売殺すスキルだけじゃやってけないからね笑 」
目が笑ってない…
菊池さんは裏にある怖さが時々目立つ
?「 あれ、今日風磨くんだけ~? 」
『 っ、?! 』
菊池「 あ~、お前ね 」
?「 何?この子、また遊び? 」
菊池「 いーや?俺じゃないし、タイプじゃない笑 」
?「 あは、だよね笑 」
『 …… 』
…この人菊池さんと普通に話してるけど
入ってくる音もなかったし何より怖い
菊池「 ああ、コイツマリウス 」
『 ま、りうす…? 』
マリ「 え、可愛い殺していい?笑 」
『 殺す…? 』
菊池「 アイツが怒るよ 」
マリ「 別にバレないから良いでしょw 」
笑いながら顔を近づけてくるこの人
蛇に睨まれた蛙みたいに動けなくなる
マリ「 君の目とか指とか足とか綺麗だよね。コレクションに加えて良いかな? 」
『 っ、 』
マリ「 大丈夫。痛くなく殺してあげる 」
『 っ、…!! 』
ナイフを首に当てられる
「 …何やってんの、俺のモノに 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。