第9話

#9
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2021/11/27 01:36
あなた「お風呂ありがとうございました。あと、お洋服も」
増田「気にしないで。今日は俺から誘っちゃったし、自分の家だと思ってゆっくりしてよ」

お風呂まで借りてしまった挙句、増田さんの私物のスウェットまで借りてしまった。ズボンは必要ないくらい大きかったので履いてない。

増田「…というか、その格好、結構大胆だね」
あなた「え!?もしかして見えてます!?」
増田「見えてない見えてない!見えてないけどさ、こう、太ももまで隠れてるとはいえ…いや、これ以上はセクハラになりそうだから黙るわ…」
あなた「ズボン、履いた方がいいですかね」
増田「一応あるけど、腰周りのサイズ合わないと思うよ…?」
あなた「デスヨネ…」

私は増田さんの腰をチラっと見た。
あぁ、私よりも全然太い。いや当たり前だけど。可愛い顔の割に体はがっしりしてるからずるいよなぁ、と頬が緩む。

増田「…俺になにか付いてる?(笑)」
あなた「かっこよくてかわいいお顔が付いてます」
増田「それはあなたちゃんも一緒」
あなた「か、からかわないでくださいっ」

私は頬を赤らめてそう言った。

あなた「私、ソファーで寝ますね」
増田「え?いや、ベッドで寝なよ。体痛くなるよ?」
あなた「ダメですよ、仮にも男女ですし」
増田「俺の事舐めすぎじゃなーい?(笑)客室あるからそこで寝なよ」
あなた「あ…」

何を想像したんだ私。ナニを。ここに来てから空振りしまくってそろそろ爆発しそうだ。もう私のライフを削るのはやめてくれ増田さん……。

私は案内された客室に入った。綺麗に整頓されていて、どこか増田さんの香水の匂いがする素敵な部屋だった。
私はベッドに横になって目を瞑る。

あなた「…今日はすごい1日だったなー」

明日はどんな日になるんだろう。
そんな事を考えながら、私は深い眠りについた。

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