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2021/06/21

第6話

#6
─今日はついに!私が主演のドラマの最終回!2人の恋、どうなっちゃうのかな!?💗気になる本編は今夜10時からだよ〜!!絶対見てね👀💞─

あれから増田さんとは頻繁にLINEででやりとりをしていた。といっても仕事のことばかりだけれど。
ドラマの番宣で共演することが増えた。しかしそれも、今日の放送が終われば同時に終わる。今後は増田さんと関わることは減るだろう。そう思うと少しだけ寂しかった。
しんみりとしていると、LINEの着信音が鳴った。『たかひさ』と書かれた文字。

増田「あっ、出た。もしもし増田です」
あなた「増田さん?どうかしました?」
増田「最終回だね」
あなた「そうですね、結末を知っていてもドキドキしちゃいます」
増田「てことでさ、一緒に最終回見ようよ」
あなた「?通話を繋いだままということですか?」
増田「そんなわけないじゃん!(笑)俺の家来てよ」

…は?????
今から、私が、増田さんの、お家に!?!?なんで!?!?てか、増田さん軽すぎません!?!?

増田「あっ、今俺の事軽い男とか思ったでしょ!」
あなた「軽い男とは思ってませんけど!」
増田「軽いヤツだとは思ったのね……」
あなた「いや、だって、つい先日知り合った女の子を家にあげるのはさすがに…!」
増田「まあそう思われても仕方ないか(笑)勘違いしないで欲しいのは、誰でもあげちゃうわけじゃないから」

それって特別ってこと…??

あなた「勘違いしますよ」
増田「だから、」
あなた「そういう意味じゃなくて、その、自分は特別だ、とか、思ったり…しますよ…?」
増田「…今あなたちゃんの家にマネージャー送ったから少し待ってて。あと、勘違いしてもいいからね」

そう言って一方的に通話を切られた。
変なことを言ってしまったんだと後悔した。

夜9時、私の家のチャイムが鳴った。私は用意していた荷物を持って玄関に向かう。扉を開けると、あの時のマネージャーさんが立っていた。

マネ「お待たせしてしまいすいません」
あなた「いえいえ!こちらこそ運転していただいて申し訳ないです…」
マネ「後部座席乗ってください。見えないので」
あなた「ありがとうございます」

私の家は芸能人がいるようなマンションではなく、父に買ってもらった小さな一軒家。仕事の割に素朴な家なのでバレたことは1度もない(私自身目立ちにくい見た目っていうのもあるけど)。

マネージャーさんの車は6人用で結構大きく、少し寂しい感じがした。

マネ「それにしても珍しいですね」
あなた「なにがですか?」
マネ「いや、増田さんって女の子と絶対関わらないんですよ。仕事のときは別ですけど」
あなた「…私が女だと思われてないってことでしょうか…」
マネ「そんな非常識な人じゃないですよ!(笑)あなたさんは女の子らしい人だと思いますし。きっと増田さんなりになにか考えがあるんでしょうね。…あ、このマンションの最上階、○○号室のチャイム鳴らすと入れますよ」
あなた「ここまでありがとうございました」

男の人の家に上がるのは初めてだ。
なにせ職業柄異性と絡むと文春砲に巻き込まれるから。

マネージャーさんに言われた○○号室を押してチャイムを鳴らす。可愛くて甘えたような声で増田さんが出た。

増田「入ってきていいよー」
あなた「はい」

エントランスから伝わる高級感。しかも増田さんのお部屋は最上階。はたして家賃はいくらになるのだろうか。
エレベーターにのって最上階のボタンを押す。エレベーターの中もまた高級感に包まれていた。

きっと増田さん以外にも有名な人が住んでるんだろうな…。そういえば、増田さん、人に自宅を教えるのは嫌だって言ってたような…。
え、もしかして私とんでもないことしてる!?どど、どうしよう汚いとか思われたら…っ!!

今になって足がすくんできた。そうだ、私今から長年推していたアイドルの自宅に行くんじゃん!
私は下を俯いた。顔はきっと真っ赤だ。
エレベーターの扉は重く開いた。