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2021/06/10

第4話

#4
食事会当日
今まで1度もスキャンダルが出たことない増田さんだが、果たしてどうやって合流し中に入るのか…気になってはいたが、案外簡単な方法だった。
私が店に入る1時間前に増田さんが先に入り、私が入る。芸能人御用達の会員制高級レストランだから店に入ればこっちのもんだ。

私は1時間遅れで増田さんに合流した。

増田「あ、あなたちゃん、こっちこっち」
あなた「本日はお誘いありがとうございます」
増田「かしこまらなくていいよ、とりあえず座りな?」

私は少し狭い個室に身をかがめ、増田さんの前に座った。
…やばい、イケメンすぎる…!!!

増田「…そんなに見つめてどうしたの?(笑)」
あなた「いえ、あの、やっぱりイケメンだなって…」
増田「ふは、面と向かって言われたの初めてだから嬉しい(笑)」
あなた「皆さん言わないだけで思ってますよ、少なくとも私の中ではナンバーワンアイドル、です」
増田「買い被りすぎだよ!あ、ほら、好きなの頼みな?今日は俺の奢りね」
あなた「そんな、申し訳ないです、せめて半分だけでも…」
増田「俺から無理やり誘ったみたいなもんなんだから、俺にカッコつけさせて?」
あなた「…じゃあ、次は私が、」

…次?次なんて、約束もしてないのに?
何を口走っているんだろう、こんな事言ったら増田さん困るに決まってる。私はファンで、彼はアイドルなんだから。

増田「わかった、次ね」
あなた「えっ、増田さん、お仕事は」
増田「あなたちゃんが次って言ったんじゃん(笑)俺の誘いに乗ってくれたんだから、あなたちゃんの誘いにも乗るよ」

そう言って、可愛い顔で笑って見せた。
可愛すぎる…!!反則です増田さん…!!!

有無を言わさぬその笑顔に私は頷くしか出来なかった。

増田「でも、ようやく捕まえられたって感じかなぁ」
あなた「何をですか?」

増田さんはビールを注いだ。

増田「あ、あなたちゃんもいる?」
あなた「もらいます」
増田「はい、どうぞ。…あなたちゃんだよ、やっと捕まえられた」
あなた「…私??」
増田「俺ずっとあなたちゃんと直接話したいと思ってたんだよ?それなのに、俺が共演したいってマネージャーに頼むと100%断られてたからさー(笑)」

ああ、それは…

あなた「増田さんと共演するのが怖かったんです。ファンの人に、悲しい顔させてしまうと思ってたから」
増田「俺の?あなたちゃんの?」
あなた「どっちもです。私職業上は女優ですけど、今はただのNEWSのオタクです。増田さんとはファンとアイドルの関係でしかないから」
増田「…」
あなた「あ、こんな暗い話、ごめんなさい。ご気分悪くさせて…」
増田「全然悪くないよ。むしろ本音が聞けて良かった。…なるほどね、お互いの安全のためってことか」

簡単に言えばそうだ。
今この食事会だって、ファンに隠れて密会しているようなもんなんだ。裏切りと言われても仕方ない。

私は注いでもらったビールを1口飲んだ。

増田「あなたちゃん、この食事会だって本当は申し訳無い気持ちでいっぱい?」
あなた「正直に言えば…」
増田「俺はね、付いていい嘘もあると思うんだ。要はファンを悲しませなきゃいいってことでしょ?だったら2人で逃げ切ろうよ。俺、あなたちゃんからNEWSの話いっぱい聞きたいな」

やっぱりこの人が好きだ。ファンとして。
心からそう思った。

私の中によくない感情が芽生えた気がしたが、気の所為だと思うことにした。