第3話

「したっけね」
591
2018/11/02 00:37
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昨日のこと。
キミ。
キミ。
…。お母さん。
キミのお母さん。
なに。
キミ。
キミ。
あのね、私…。
キミ。
キミ。
今日…死ぬかもしれない。
キミのお母さん。
は?、また、馬鹿なこと…
キミ。
キミ。
今日ね、ずっと気持ちが悪くて。
…もしかしたら、明日…。
キミのお母さん。
…。
キミのお母さん。
そうかい。まぁ、それは承知の上で
生活してきたもんね、。
キミ。
キミ。
…。
キミのお母さん。
あんた、涼介くんに、
お礼してきた?
キミ。
キミ。
お礼…?
キミのお母さん。
うん、あんたさぁ、
涼介くん。毎日一緒にいてくれたやろ?
そんなん、お礼しないやつがどこにおるよ。
キミ。
キミ。
…。
キミのお母さん。
なにさ。まーた喧嘩でもしたんか?
キミ。
キミ。
いや…してないけどぉ…。
キミのお母さん。
そないやったら行ってき?
涼介くんも用事あったらもう会えへんくなるかもだから、
キミ。
キミ。
うん…行ってくる。
〜ピンポーン
山田涼介
山田涼介
はーい。
キミ。
キミ。
涼介…、
あのさ、今…用事ある?
山田涼介
山田涼介
無いけど…、どうした?
キミ。
キミ。
あのさ、話したいこと…あってん…、
山田涼介
山田涼介
そ、っか、良いよ。
近くの公園でも行こっか。ちょっと待ってて。
キミ。
キミ。
ありがとうッ…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
キミ。
キミ。
あのね私…、
涼介にお礼しとかないとなって。
山田涼介
山田涼介
え?
キミ。
キミ。
今日までありがとうっ!
涼介がいなかったら私…、
………戦えなかったもん。
山田涼介
山田涼介
キミ。
キミ。
ありがとう!ほんとに。
大好きっ
むぎゅっ、
あなたの震えた腕が僕を包む。
山田涼介
山田涼介
あなた…?
キミ。
キミ。
だからっ…、、
最期に。
チュッ
あなたの震えた唇が僕の唇を襲う。


あなたの馴れないKissが…可愛かった。
山田涼介
山田涼介
あなた、ほんと、どうしたの?
キミ。
キミ。
…、明日…分かる…から…。
山田涼介
山田涼介
…?
キミ。
キミ。
ばいばいっ!
また、会いに来てね?
山田涼介
山田涼介
…うん!
はじめてのばいばい…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それが、ほんとに最期だった。

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