第2話

2.淳太との出会い
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2018/07/04 21:58
祖父がいわゆる施設というものを立ち上げているのは前々から知っていた。
それを手伝い出したのは確か高校2年生だった頃。


あなた

ほら、こっちおいで〜

兄弟がいないから子供が可愛くて仕方がなかったのを覚えている。




そんな日々がしばらく続いたある日、
祖父からひとり見てほしい子がいると言われた。


これが淳太との出会い。



_______________。

中間淳太、と書かれた紙をペラりとめくる。
小学5年生、父親が経営していた会社が倒産…、

ということは、

あなた

お金持ちだったんだ…

経済的な面で淳太を育てられなくなったため、両親はこの家に預けた。

軽く情報を頭に入れて会いにいく。


_______________。

祖父と個室に居た淳太くんは、私が入ってくるのを見るなり少しにこりと微笑んだ。
あなた

広田あなたです。

淳太
中間淳太です、よろしくお願いします。
そう言って頭を下げる淳太くん。
祖父から私の話は聞いていたみたいで案外すんなりと受け入れてくれた。





_______________。




あなた

ここが淳太くんのお部屋になるよ。

真っ白なひとり部屋に連れていくと、おぉ〜、と声をもらした。
淳太
これ、自由に使っていいんですか?
あなた

うん、そうだよ。

やった、と嬉しそうに部屋に入っていく。
あなた

隣の部屋が私の部屋だから、何かあったら来てね。

そう言い残して私は部屋に戻った。

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