12月11日 金曜日 22時30分
この時間になるとまぁまぁお酒がすすんでいて、私
も酔っているうちの一人だ。
この子は浜田望くん。私が指導した後輩だ。
後輩にとめられるって、私先輩として大丈夫なのかな?笑
なんて思いながら、お酒を飲む手は止まらない。
なんて笑ってはいるけれど、私がちょーこじらせ女
だということは浜田くんは知らないだろう。
1年前
付き合いたての頃は彼からの愛を感じられていた。
でもいつからだろう。
彼がどんどん出世していく度に、嬉しいはずなのに、素直に喜べない自分がいた。
〝かまって欲しい〟その一言を言うと彼が私から離れていくような気がして、何も言えなかった。
だんだん私は彼にとって私は邪魔なのではないかと思い始めた。
私はクリスマスの日、彼に別れを告げた。
誰もが幸せなムードにいる中、私だけは違った。
本当は彼とは別れたくなかったけど、これが彼にとって1番よい選択だったのだと今は思っている…
はずなのに、まだまだ私は彼のことを忘れられないようだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。