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第1話

忘れたい
48
2020/12/11 13:01
12月11日 金曜日 22時30分

この時間になるとまぁまぁお酒がすすんでいて、私

も酔っているうちの一人だ。

浜田望
浜田望
先輩!もうやめたほうがいいっすよ!
橋本冬華
橋本冬華
え〜なんで?まだ飲み足りない〜!
この子は浜田望くん。私が指導した後輩だ。


後輩にとめられるって、私先輩として大丈夫なのかな?笑


なんて思いながら、お酒を飲む手は止まらない。
浜田望
浜田望
先輩!やめないとちゅーしますよ!
橋本冬華
橋本冬華
も〜冗談言わないの!
浜田望
浜田望
本気です!信じてください!
橋本冬華
橋本冬華
どうだかな〜笑
なんて笑ってはいるけれど、私がちょーこじらせ女

だということは浜田くんは知らないだろう。





1年前
柊崇裕(回想)
柊崇裕(回想)
も〜冗談言うならちゅーするよ!笑
付き合いたての頃は彼からの愛を感じられていた。



でもいつからだろう。



彼がどんどん出世していく度に、嬉しいはずなのに、素直に喜べない自分がいた。



〝かまって欲しい〟その一言を言うと彼が私から離れていくような気がして、何も言えなかった。



だんだん私は彼にとって私は邪魔なのではないかと思い始めた。



私はクリスマスの日、彼に別れを告げた。



誰もが幸せなムードにいる中、私だけは違った。




本当は彼とは別れたくなかったけど、これが彼にとって1番よい選択だったのだと今は思っている…





はずなのに、まだまだ私は彼のことを忘れられないようだ。

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