永瀬side
いつの間にか寝てて
起きたら外は薄暗かった
佐原は·····いない
どこいったんやろ·····
少し不安になって、リビングに行ってみる
佐原「あ、起きた?」
佐原はリビングで勉強してた
佐原「寝ててよかったのに」
『·····ごめん』
佐原「いや別に謝れとは言ってないし笑」
佐原はそう言って、テーブルの上を片付けて、俺を座らせる
佐原「お粥·····作ったけど、食べる?」
『あぁ、おん』
佐原「はいはい」
はいはいは佐原の口癖なのか
佐原「はい。口に合うかわかんないけど」
『·····食べさせて?』
佐原「·····は?」
『だるいねん。彼氏やし。ええやろ?』
佐原「偽じゃん·····はぁ」
ぶつぶつ文句言いながらも、食べさせてくれる
なんや、別に悪いやつやないじゃん
佐原「はい、最後」
『美味かった。ありがとう』
佐原「·····別に」
佐原は、食器を洗うと、帰る支度をした
『·····帰るん?』
佐原「ずっとここにいる訳にもいかないしね」
『·····そっか』
佐原「·····なんかあったら連絡して。じゃ」
佐原はなんかの紙を置いて帰ってった
開くとそこには
佐原の連絡先と住所が書いてあった
これで毎日連絡できるんやな·····
何故なのか。ニヤけが止まらなかった
**NEXT
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!