あなたside
『ね〜嘘でしょ·····』
真宮「ごめんって!」
ある日の放課後
奈子と、遊びに行こ!って話してたところに
部活が入ったみたいで
私は虚しく1人で帰ることに
真宮「ほんっとごめん。今度奢るから!」
『·····スタバね』
真宮「う·····わかった」
『じゃあね·····』
真宮「ほんとごめん。また明日!」
あーあー遊びに行くつもりだったのに
コンビニにでも寄り道しようかな
なんて考えながら、ぶらぶら歩いてた
「·····なぁ」
「なぁ、聞こえてるん?」
「なぁ、お前なんだけど」
すぐ近くで誰かが誰かを呼んでる
こんなに呼ばれてて気づかないのって相当な人だなぁ
「お前呼んでるんだけど」
そう聞こえたと思ったら、肩をぐいっと引っ張られた
『うわっ·····へ?』
私の肩を引っ張ったのは
あの永瀬廉だった
**NEXT
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。