香織はコンビニから出ながら独り言をつぶやく
恰好は仕事帰りのスーツのまま、
手に持つビニール袋にはさっきコンビニで買った
今日の晩御飯が入っている
ふと交差点の先に公園らしき場所があることに気づく
香織は車が来ないのを確認して道を渡ると
真っ暗な公園に足を踏み入れる
子供の頃を思い出しくすりとしながら公演を歩いていく
香織はふと足を止めた
そして1つのベンチに近づく
どこを探しても宛名どころか
何も書かれれいない真っ白な封筒
封筒の中には固い何かが入ってるのが分かる
頭では分かっていた
それなのに、なぜか手放せなくて……
香織はただひたすら封筒を見つめていた
……To be continued
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!