第14話

第14章 この人が雪女?
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2020/05/21 14:28
俺はチョーシ堂の手掛かりの元、雪女を探すことにした。そして...
ケータ
ケータ
スナック雪女...?もしかして、ここに雪女が?
ウィスパー
ウィスパー
いるかも知れませんね。
ケータ
ケータ
じゃ、じゃあ入ってみようか。
俺はスナック店ということもあり少しドキドキしながら店内に入ったのだった。
ママさん
ママさん
あらあら、どうしたの僕?
ケータ
ケータ
あの、貴方は妖怪ですか?
ママさん
ママさん
妖怪?なーに、それ?
ケータ
ケータ
ウィスパー、この人から妖気を感じるとることが出来る?
ウィスパー
ウィスパー
そ、それが全く感じ取れません。ほとんどの妖怪が妖気を高くしたり低くしたりコントロールできますが、完全に0にする妖怪はごく稀なのです。
ケータ
ケータ
そ、それじゃあこの人は...
ウィスパー
ウィスパー
妖怪でない可能性が高いですね...残念ながら。
ケータ
ケータ
そ、そうですか。すみません、こんな夜中に。
ママさん
ママさん
いいのよ、この店はスナック店。昼に休み、夜から働くものだから。
ママさん
ママさん
あ、そうそう。妖怪とは関係ないかも知れないけれど昔からおおもり山にはね、謎が多いのよ。中には池の主が住んでると言われてるうわさもあるわ。
ケータ
ケータ
おおもり山ですか、行ってみる?ウィスパー。
ウィスパー
ウィスパー
はい、私もガシャの中にいた頃ですが、おおもり山にたくさんの妖気を感じました。もしかしたらおおもり山の中に雪女はいるかも知れませんね。
ケータ
ケータ
それじゃあ、おおもり山に行ってみることにします。ありがとうございます。
ママさん
ママさん
後、もしおおもり山に行くんだったらスッキリハーブっていうハーブを取ってきてくれない?メニューの隠し味に入れようと思っているんだけど、私、こう見えても忙しいのよ。
ケータ
ケータ
スッキリハーブですか、わかりました。
ママさん
ママさん
匂いは妖怪もたちまち昇天しまうほどいい匂いらしいからすぐわかるわよ。それじゃあ頼むわね。
ケータ
ケータ
はい、行ってきます。
こうして俺は雪女とママさんが欲しがっているスッキリハーブを探しにスナック雪女を後にするのだった。
ママさん
ママさん
ふふっ、残念だったわね。そう簡単に私の真の姿は見せないわよ。まぁでも無事スッキリハーブを取ってきてくれたら考えようかしら。

次回 第15章「雪女とスッキリハーブと池の主」に続く!

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