第7話

第7章 チョーシ堂からの頼み事
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2020/05/17 02:11
チョーシ堂での話は続く...
ケータ
ケータ
あのー、俺何か悪いこと言いました?
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
いや、何でもない。それで話を戻すぞ。人間界で妖怪が伝説の存在としてじゃが認められているというところまでは話したな。
ケータ
ケータ
はい。
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
話はここからなんじゃ。妖怪にも確かに少々いたずらをする奴らもいるんじゃが、ツチノコや座敷わらしのように人間に幸福をもたらしてくれる奴らもいて、ある程度の均衡は保たれていたんだ。しかしある時期からこの均衡は乱れつつある。
ケータ
ケータ
ある時期?
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
うむ、実はなお前がさきほど言った、閻魔大王なんじゃが、そいつが死んじまってよ。今妖魔界を支配してる奴がとても悪い奴なんじゃ。
ケータ
ケータ
へー、でもそれが妖魔界と人間界の均衡の乱れとどんな関係が?
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
それがよー、今度はその妖怪、妖魔界だけでなく人間界にも手を出そうとしてるんじゃ。
ケータ
ケータ
それは放っておくわけにはいきませんね。
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
そうだろ、私も妖怪だが、人間界は割りと気に入ってるんじゃ。しかし、私ももう年だしな。あまり無茶はしたくないんじゃ。そこでお前に頼みがある。
ケータ
ケータ
頼み?
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
うむ、実はなさくら第一小学校学校にもそいつの部下と言われてるミツマタノヅチという凶悪妖怪がいる。そこでお前にそのミツマタノヅチを倒してきてほしいのじゃ。
ウィスパー
ウィスパー
ケータ君、ミツマタノヅチは妖魔界でも有名な凶悪妖怪と言われていますが、この頼みごと引き受けますか?
ケータ
ケータ
勿論、悪い奴なら懲らしめて改心させないと。
ウィスパー
ウィスパー
そこで倒しきるのではなく、あくまで改心させると言葉が出てくる辺り、流石私が見込んだご主人様でウィス。
ケータ
ケータ
では、店主さん。ミツマタノヅチのことは俺に任せといてください!
チョーシ堂の店主
チョーシ堂の店主
うむ、頼んだぞ。もし、お前がミツマタノヅチを倒すことができたら、お礼と言っては難じゃが妖怪ウォッチをパワーアップして、すべての妖怪を見れるようにしてやろう。
ケータ
ケータ
わかりました。ウォッチのパワーアップの為にも絶対にミツマタノヅチを倒してきます。
そう言って、俺はチョーシ堂を後にするのだった。

次回 第8章「凶悪妖怪ミツマタノヅチ登場」に続く!

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