教室について自分の席につくと
「ねぇねぇ
「先輩に呼ばれてるよ
私は廊下にいる先輩のところに向かった
『ちよっとついてきてくれる?
そう言われて連れてこられた場所は空き教室
『あなたちゃんってさ可愛いよね
『そんなことあるよ!だからさ俺と付き合ってよ
『ね?俺と付き合ってくれる?
『え?なんでよー、いいじゃーん
『あ、もしかしてさっき隣にいた男のどっちか彼氏?
『じゃあいいじゃーん
『なに?俺先輩だよ?逆らう気?
『じゃあ付き合おっか、俺たち
そう言って近づいてくる先輩
私は近づいてくる先輩とは反対に後ろに下がるがついに壁に背中があたり
逃げ場を失った
『じゃあさ、俺たち付き合ったんだし、ね?
そう言って顔を近づけてくる先輩
怖い
誰か、誰か助けて
涙が止まらなかった
グク君、助けて泣
『泣いても無駄だよㅋてか、泣いても可愛いね、そそる
もうダメだ、そう思った時
ガラガラ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!