第3話

#1
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2020/06/07 04:46
あなたside



「お兄ちゃん!」

大「お!今日からあなたも高校生だ!おめでと!」



そう、今日から高校生。

この日を楽しみにしてたんだ。


ピンポーン


大「あなたちょっと出て。」

「分かったぁ」




お兄ちゃんに言われて玄関のドアを開ける。


「はい、」

雄「あなた、おはよ。一緒に学校行かない?」

「雄也!いいよ!」


ドアを開けると幼なじみの雄也がいた。


大「あっ、雄也。おはよ。」

雄「おはよう」

大「3人で学校行こっか。」

雄「うん」


幼なじみの雄也は小さい頃からずっと遊んでてお兄ちゃんのことも知っている。


大「まだ俺制服着てないしあがって!」

「お兄ちゃん早く着てよ!!」

大「まだ時間あるからさ笑」

雄「じゃあお邪魔します。」






大「雄也は朝ごはん食べた?」

雄「うん、食べてきてた。」

大「ほら、あなたはごはん食べる!」

「はーい。」




お母さんとお父さんは2人で旅行に行った時交通事故で亡くなった。



それ以来、料理とか全然やってなくて遊んでばっかだったお兄ちゃんが全部してくれている。



「味濃いよ〜笑」

大「ごめんって笑醤油入れすぎた笑」


たまにお兄ちゃんが部活とかで色々出来ない時はお兄ちゃんの先輩の光くんが手伝いに来てくれる。

「ねぇ、ひか今度いつ来るの?」

大「うーんいつかな?笑」


お兄ちゃんはなんでも弱音をはかないでいつも元気をくれる。

少し頭は悪いけど。笑



ご飯を食べ終わり身支度をしていざ学校へ




「雄也いこー!」

雄「おう!」

「お兄ちゃん置いてくよー?」

大「ちょっと、待てって!!」





途中、私の超どタイプの人がいてつい見てしまった。




「うわぁー、イケメン!」


茶髪でマッシュルームヘアーの男の子。


大「あなた、うるさいよ笑」

「ネクタイ青だし私たちと一緒かな?」

大「そうかもね。」


そう言って何事もなかったようにお兄ちゃんは私の手を引いて学校へ向かった。


何か知ってるのかな……?

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