あなたside
健人『俺と結婚してほしいんだ』
『健人くん、、、ぜひっ!』
そして2人は誓いのキスをする
私、ついに推しと結婚できるんだ──。
──ぱっと目が覚める。
あ、さっきの、、、夢かぁ、、
幸せな夢、まだ見ていたかったな
「あれ、みんなは、、?」
布団を畳んでリビングを見渡す。
私以外の布団もないし、人影もない
ふと、テーブルを見ると手紙が置いてあった
こ、この字、、健人くんだ!!
推しの直筆メッセージゲットだ〜〜!!!
メモを見ると、
あなたちゃん
俺ら仕事が朝から入ってたから先に出ちゃいました。ごめんね。合鍵置いてあるからそれで鍵閉めてね。今度取りに行くから!
健人
あ、今日仕事入ってたんだ、、てか字綺麗…
しばらくの間、ぼーっとメモを見つめる
ここ、健人くんの家なんだよね?
、、、ちょっとくらい?
探検してもいいよね?
だってこんなチャンス二度とないよ?
ゆっくりと足を動かす
健人くんごめんなさい
今日くらい許して………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!