俺は松野家長男松野おそ松!
今、カラ松の金でおデート中!💕
お馬行ってー、映画見てー....そんで..。ラブホ誘ったんだけどなぁー...断られちった! なはは..!
てか、アイツから告った癖に俺のお誘い断るとか酷くね!?最初のころはあんなにお盛んだったのにな〜..。
あーあ。ほら、また俺の機嫌が悪くなった。
最近カラ松と話すとついイライラするんだよな。しかも? ほとんど家に居なくなったし? どこのどいつと浮気してんだよーって。
はぁ。考えるだけでバカみてー。デート序盤はあんなに楽しかったのに。ラブホ誘うんじゃなかった。
....え。今、誰か俺の事呼んだ..?
立ち止まって辺りを見回す。
誰が俺のこと呼んだんだろ..。
まぁーいいかー、そう思ってカラ松を追いかけようとすると
おじさんは俺の話も聞かず、肩を抱き寄せて、カラ松と逆方向に歩いていった。
俺はこれでいいのか..? このままおじさんに着いてって。行方不明とかになったらアイツ、俺の事探してくれるかな..。なんてな。
...ていうか、ここで気づかないカラ松もカラ松だよな。ほんとなんなんだよアイツ。もう、俺のこと...
お見通しかよ..。
はー..。俺、この匂い嫌いなんだよな。タバコと酒と火薬と血の匂い。だっておじさんのこと思い出しちゃうじゃん?まぁ、実際横にいるんだけどね??
昔は父さんのタバコでさえもダメたったのに、時が過ぎるのってすげーね。今は俺が吸ってるくらいだもん。
ていうか、どこ行くんだろ。逃げてカラ松のとこに行きたいけどダメだなこりゃ。足が言うこと聞かねーもん。逃げれたら逃げてるって。
目の前にはさっき俺が誘ったラブホがたたずんでいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。