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第1話

1話
いつからだろう

あまり笑われなくなったのは、
信じられなくなったのは

いつからだっけ、?
俺は、黒崎蓮夜
近くの大学に入り近くのアパートに一人暮らしをしている
そんなに大きくないアパートには俺は似合わないと親族たちに言われた

俺は、未来を結ぶ跡取りだから

俺が嫌いなことは本当は愛してないのに愛してるふりをすること

それが嫌だった
でも、幼い頃からずっと俺にまるで兄のように一緒にいてくれた存在があった
そいつとは、もう縁を切った。

もうあいつとは会うことはないだろう。

そう思っていたのに、
蓮夜
蓮夜
ここが…今日からの大学…か  (祝入学と書かれた看板を前にして大学を見下ろし
大吾
大吾
おーい!!蓮夜ーー!!!
懐かしい声がした
その声の主は西城大吾
俺の小、中のチームメイトでいわゆる親友という存在だ。
蓮夜
蓮夜
…大吾!
お前もここの大学だったのか?
大吾
大吾
おう!
しっかしここの大学はひろーて迷ってしもうた
このキツイ方言も昔から変わらない
蓮夜
蓮夜
…お前その方言俺とかだったらわかるけど他の奴らわかんねえぞ
大吾
大吾
蓮夜がおるから安心じゃからいいんじゃ!蓮夜も同じクラスだったから同じ席になろーぜ!
蓮夜
蓮夜
ああ。当たり前だ
そして、後ろからザワザワと声がする

あの方でしょ?黒崎財閥の黒崎蓮夜さんって…

美しいわ…やっぱり黒崎財閥は顔立ちが良い人ばかりね

この大学はいわゆる将来が期待されてる跡取り娘、跡取り息子だ
大吾
大吾
やっぱり蓮夜は昔から人気者じゃのお
それを見た大吾がいつもの笑顔を見せた
こいつの笑顔を見ると中々良い気分になる
蓮夜
蓮夜
そうか?大吾も言われているからあまり変わらないだろう
そこを退けてくれないかい?邪魔

その声が聞こえたのは後ろの生徒たちに向けてだった
顔は見えなかったけど、きっとそのオーラからして跡取り息子なんだろうと昔からの知恵が頭をよぎった
璃音
璃音
玲於様。そういう言葉はいけませんよ
懐かしい声がした
とても懐かしい声
俺が好きだった声

その主は…

俺の元執事の奴だった