コンビニに着く
いやそれにしてもヒラくん
瀬川さんのこと煽りすぎでは??
え、仮にも幼なじみなんだよね?
もしかしてヒラくんは瀬川さんのこと好きじゃないのかな…
まあいっか、そんなことよりアイス!!!
アイスといえばパピコだよねやっぱ
二本を一人で食べるのが通なのだよ
『ラッキー、最後の1個じゃん』
私のために用意されたかのような
愛しのパピコに手を伸ばすと
反対側からもう1つ手が伸びてくる
キヨ「あっ、ごめん、譲ってやるよ」
『いや、私の方こそごめん、申し訳ないよ!』
キヨ「いや!譲るって!」
『借りなんて作りたくないし!』
キヨ「ここは俺が譲ってキャーキヨクンカッコイイってなる流れだろ!!」
『知らないし私そんなんじゃないよ!』
こーすけ「お前ら落ち着けって、ここ店内!」
キヨ、あなた「『だって キヨ/あなた が
譲らせてくれ ないんだもん/ねぇんだよ!』」
ヒラ「二人ともそんなくだらないことでいい争わないで貰えるかな、俺早くアイス食べたいんだけど」
キヨ、あなた「『ヒッ、ごめんなさい!』」
フジ「折角パピコなんだから半分に分けたらいいじゃん」
キヨ、あなた「『は!?パピコは1人で2つ食べるために2つ入ってん のよ/だよ!?』」
フジ「なんで俺だけ怒られてんの!?理不尽!!」
キヨ「なんだあなた、分かってんじゃねぇか」
『キヨこそ真のパピコ好きのようね、しょうがない半分に分けてあげても良くってよ!』
ヒラ「そんな少年漫画みたいに手握りあわれてもねぇ…」
フジ「茶番かよ!!てかあなたちゃんそんなキャラだったの!?」
キヨ、あなた「『フジくんうるさい!/フジうるせぇぞ!! 』」
フジ「だからなんでぇ!?」
こーすけ「お前らぁ…早く帰るぞ!」
『あ、まってこーちゃん、お会計まだ!』
キヨ「あなた、俺払うよ」
『え、ありがとう!』
キヨ「ッまあなっ!」
フジ「お、キヨ太っ腹〜!ついでに俺のも!」
キヨ「しょうがねぇなぁ〜?」
ヒラ「キヨ、あなたちゃんにかっこいいとこ見せられて調子乗ってるから今ならなんでも買ってくれるぞきっと」
こーすけ「おっしゃあ〜キヨ!ゴチになります!」
キヨ「今回だけだからなぁ〜?」
こーすけ「俺外で待ってるからな〜」
フジ「あなたちゃんも外出よっか!」
『うん、そうだね!』
あゆみ「キヨ〜私も買って〜…?」
キヨ「ごめん俺そんなに金ないから無理かなあいやあ奢ってあげたかったけど残念だなあいやあほんと残念」
ヒラ「ヒッッ…笑」
あゆみ「ッほんとなんなの…?ボソッ」
フジ「…?」
『フジくん?外出ないのー?』
フジ「あー待って今行くー!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!