第38話

さんじゅうはち。
110
2018/05/12 10:27
気がついたら、隣でフルートを吹いてた人がいた。
顔を上げるとそこには...
青莉
涼希...
涼希
青莉.....
涼希
ほんとごめん
青莉
ううん、大丈夫
青莉
私が勝手にパニクってただけ
涼希
いや、俺が勝手に腹たって
涼希
それで殴ったせいだ...
涼希
ほんとに、俺は情けないな
涼希
青莉を守るために、かばうためにしたことで
涼希
青莉を傷つけた。
青莉
そんな事ないよ
ギュッ
思わず抱きついた。
落ち着く。
君の胸の中は。
青莉
全然、大丈夫
ではなかった。
でも、君に心配をかけたくなかったから
涼希
本当は大丈夫じゃないだろ?
青莉
え...
涼希
だって前の好きな人に悪く言われてたら誰だって悲しむわ
青莉
普通か、
青莉
良かった
涼希
大丈夫だよ
涼希
俺が絶対守るから
青莉
うん
そういった後に吹いた涼希の音は
とても暖かくて優しくて、
その音に包まれていった。

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