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第13話

地獄からの救済
93
2022/05/05 09:47
ぺけたんside
3日後
私は今も嫌がらせをされていた。最初よりももっと酷くなっていく。最初は私物を隠されたり、温室の花を荒らされるだけだったのがいつの間にか人気の無い教室に呼び出され暴力を振るわれるようになった。
白羽かれん
白羽かれん
ねぇ早く死ねよ!
クラスメイトD
クラスメイトD
あんたみたいなのは生きてても意味ないのよ!
ぺけたん
ぺけたん
…………
正直もう心はボロボロだった…だけどモトキ達には言えなかった…だって彼女まで酷い目に合わされるから…それにこんな所で負けない…こんな理不尽なことから負けたくない!
ぺけたん
ぺけたん
………
クラスメイトD
クラスメイトD
なんなのよその目は!
ドカッ!ボコッ!
そんなことが数分続き、彼女達は教室から出ていく。教室には私1人…
ぺけたん
ぺけたん
ッハァ…ハァ…
身体中が痛い…まだ立てない…しばらく休もう…
私はポケットからあるものを取り出す。それはマサイくんから貰った写真…青いバラの花畑の写真だった。彼の写真はまるでおとぎ話の世界のようで綺麗だった…この写真が私の心を支えてくれていた。
ぺけたん
ぺけたん
本当に綺麗だな…また行きたいな…
ガラッ…
教室の扉が開く。そこにはダーマくんがいた
ダーマ
ダーマ
…そんな所で何してるの?
ぺけたん
ぺけたん
ダーマくん…
ダーマ
ダーマ
痣だらけ…モトキさん心配してたよ…
ぺけたん
ぺけたん
これは…
ダーマ
ダーマ
白羽かれんだろ?
ぺけたん
ぺけたん
え…?
ダーマ
ダーマ
あいつらにやられたんだろ…
ぺけたん
ぺけたん
…どうして…
ダーマ
ダーマ
君このままあいつらのやる事に耐え続けるつもりなの?
ぺけたん
ぺけたん
え?
ダーマ
ダーマ
このままあいつらの思うがままにされてもいいの?確かにモトキさん達に心配かけたくないことはわかってる…でもこのままだと君もタダじゃ済まないよ
ぺけたん
ぺけたん
それは…
そんなのわかってる…だって私の心も体もボロボロなんだから…でもモトキは…
ダーマ
ダーマ
少しは頼りなよ!モトキさんは君のこと本気で心配してんだよ!
ぺけたん
ぺけたん
モトキ…
ダーマ
ダーマ
彼女だけじゃ無い!ザカオもだほも君のこと本気で心配してる!君には味方が沢山いるはずだろ!?
ぺけたん
ぺけたん
…!そうだよね…でもこれは私がまいた種だから…もう少しだけ頑張らせて…モトキにはこの事言わないで…
ダーマ
ダーマ
ぺけたんさん…!
ぺけたん
ぺけたん
じゃ、またあした!
私は直ぐに教室から駆け出し家に帰った。
ごめんねモトキ、ザカオ、だほちゃん…
でももう少しだけ戦わせて…みんなを巻き込む訳には行かない…




モトキside
プルル…ブルル…ぺけに電話をかけても出ない…ぺけは最近私たちを避けるようになった。日に日に増えていく痣や傷を必死に隠して…
モトキ
モトキ
ぺけ…どうして頼ってくれないの…
思えばぺけは昔から1人で全部解決しようとしていた。その度に彼女が傷ついている。もう親友が傷つくのを見たくはないのに…さすがにこれは度を超えていた。
モトキ
モトキ
私にできることは一体…
ぺけを助けたい…だって彼女は昔からずっと一緒…そんな彼女を私は救いたい。彼女はずっと私を守ってくれていたから…今度は私がぺけを守る番だ…













翌日
ぺけたんside
今日も地獄が始まる…昼休みに白羽さんに呼び出された。また理不尽な暴力が始まろうとしていた。大丈夫今日も耐えてみせる…こんな理不尽なことに負けるものですか…
教室に着くといつも通り白羽さん達にお腹や背中を蹴られ顔を殴られる…
ぺけたん
ぺけたん
っ…!
白羽かれん
白羽かれん
しぶといわね!あんたなんかさっさと野垂れ死んでしまえばいいのよ!マサイくんに近づかないでよ!!
ぺけたん
ぺけたん
だからあれは部活の誘いで…
白羽かれん
白羽かれん
うるさい!いいから早く死ねよ!
その後も理不尽な暴力は続く
クラスメイトA
クラスメイトA
ねぇかれん…こいついつもモトキと絡んでるよね
クラスメイトD
クラスメイトD
あぁ…あのいっつも学年1位取ってる優等生でしょ?
モトキ…!
白羽かれん
白羽かれん
あぁ…あれ?私あいつ嫌いなのよね…こいつが死んだらあいつも…
私は白羽さんの胸ぐらを掴んで言う
ぺけたん
ぺけたん
モトキは関係ないでしょ!?あの子に手を出さないで!そんな事したら絶対に許さない!!
クラスメイトA
クラスメイトA
はぁ?あんたに何が出来んのよ!
白羽かれん
白羽かれん
そうよ…さっさと離せよ!そして死ね!!
私は白羽さんに突き飛ばされる。そしてポケットから写真が落ちてしまった。彼女はその写真を拾う
白羽かれん
白羽かれん
何この写真?あんたこんなの持ってたんだ…
ぺけたん
ぺけたん
返して!その写真だけは!!
マサイくんがくれた写真…私を支えてくれた写真だけは失いたくない!次の瞬間白羽さんはその写真をビリビリに破いた。私はそれを見て絶望していた。
クラスメイトD
クラスメイトD
あっははは!!
クラスメイトA
クラスメイトA
いい気味!
白羽かれん
白羽かれん
こんな写真あんたに必要ないのよ!
マサイくんの写真が…こんな人達に…どんなに理不尽で心が壊れててもあの写真を見れば頑張れたのに…
ぺけたん
ぺけたん
うっ…うぅぅ…
涙が止まらない…もう私はダメだ…


















マサイside
昼休みシルクとダーマと人気の無い廊下を歩いていた。あれから彼女を見かけたことはあるが話したことは無い。
マサイ
マサイ
………
シルク
シルク
マサイお前心配してんだな…
マサイ
マサイ
あぁ…俺あの子を救いたい
ダーマ
ダーマ
マサイ…お前本当にぺけたんさんの事が
そう…今まで俺を好きになってくれた人は沢山いるけど俺はそう感じることは出来なかった。だけど彼女を見て俺は一目惚れした。本気で人を好きになったんだ…
マサイ
マサイ
あの子だけは…
するとどこからか声が聞こえた。
シルク
シルク
あそこからだな
俺たちは音のする方へ向かった。ある教室の中に白羽かれんとその友達そしてぺけたんさんの姿があった。彼女達はぺけたんさんに罵詈雑言を叫んだ
シルク
シルク
っ…あいつら…
すると次の瞬間白羽かれんが彼女を突き飛ばし彼女の持っていた写真を拾いビリビリに破いた!
あれは俺が初めて彼女と時間を過ごした思い出の写真…
俺は怒りに震えた。
ダーマ
ダーマ
さすがにやりすぎだ…
白羽かれん
白羽かれん
分かったらさっさと死になさいよ!
プツン…俺の中で何かが切れた
シルク
シルク
っ…おい…
俺はシルクが叫ぶ前に勢いよく扉を開いた















ぺけたんside
ガラッ!!
勢いよく教室の扉が開いた。そこに居たのは
ぺけたん
ぺけたん
マサイ…くん…?
白羽かれん
白羽かれん
あれ〜マサイくんどうしたの?
マサイ
マサイ
何してんの?そんな甘い声やめろようざいから
白羽かれん
白羽かれん
え…マサイくん…
マサイ
マサイ
彼女に何してんの?
白羽かれん
白羽かれん
そ、それは…
マサイくんが静かに怒っている。そこ気迫に白羽さん達は怯んでいた
マサイ
マサイ
それに俺の写真をよくもこんな風にしてくれたな…
白羽かれん
白羽かれん
え…
マサイくんは私に手を差し出す
マサイ
マサイ
大丈夫?ぺけたんさん
ぺけたん
ぺけたん
うん…
白羽かれん
白羽かれん
な、なんでそんな子に構うの!?そんな子より私の方が…
マサイ
マサイ
誰がお前みたいなクズ女共と関わるかよ!
マサイくんは今までにない声を挙げる
マサイ
マサイ
この子は優しくて友達思いで頑張り屋なんだよ!彼女が育てた花も綺麗で俺はずっと彼女を見ていた!そんな彼女を傷つけ、写真を破いたお前らを絶対に許さねえ!!
そんな彼の言葉に私は心が暖かくなった
白羽かれん
白羽かれん
なっ…!
シルク
シルク
そういう事だ…白羽かれんもう諦めろ…マサイは本気でお前らにキレてるからな
クラスメイトA
クラスメイトA
……
クラスメイトD
クラスメイトD
………
白羽かれん
白羽かれん
だって…私がこんなにもマサイくんの事が好きなのになんでその子なのよ!
マサイ
マサイ
俺は大切なものを傷つけるような人は大嫌いだよ…
ぺけたん
ぺけたん
え?
大切なもの…?
彼は私の手を握り肩に手を置いて白羽さん達に言う
マサイ
マサイ
二度と俺の大切な人に手を出すな!!今度彼女に手を出したら許さねえからな!!
ぺけたん
ぺけたん
………!
ダーマ
ダーマ
(マサイよそれは告白のようなものでは…)
白羽かれん
白羽かれん
なっ…!?
白羽さんは悔しそうに唇をわなわなさせていた。マサイくんは私の手を引っ張り保健室にそのまま向かっていった。
シルク
シルク
マサイ…
マサイ
マサイ
シルクごめん次の授業俺休むわ
シルク
シルク
あ、あぁ
ダーマ
ダーマ
俺も言っておくよ
マサイ
マサイ
ありがとう
そして保健室に向かった。保健室には誰もいなかった。マサイくんは私を椅子に座らせ手当をしてくれた
ぺけたん
ぺけたん
…ありがとうマサイくん…
マサイ
マサイ
…ぺけたんさんごめんね…俺のせいで君を傷つけてしまったね…
ぺけたん
ぺけたん
ううん…そんな事ないよ…マサイくんの写真ずっと持ってたのそれを見ると元気が出たから…ごめんなさい写真破かれちゃって…
マサイ
マサイ
いいよ…また印刷してくるからさ
彼のその優しさに私は今まで耐えてきた涙が溢れてきた
ぺけたん
ぺけたん
うっ…ヒクッ…
マサイ
マサイ
もう大丈夫だよ…今まで辛かったよね
ごめんねもっと早くこうしてれば良かったね
あぁ…もう理不尽な暴力を受けなくてもいいんだ…
そう思うと余計に涙が溢れてきた
ぺけたん
ぺけたん
グス…ヒクッ…うぅぅ…
マサイ
マサイ
もう大丈夫…今度は俺が守るから
ぺけたん
ぺけたん
…え?
マサイ
マサイ
こんな時に言うのもおかしいけど…
ぺけたんさん俺はあなたが好きです…
ぺけたん
ぺけたん
え…えぇ?
マサイ
マサイ
初めて会った時からずっと好きだった…
今まで恋なんかしたこと無かったけど君にあった時から本気で恋をしたんだ…
今度は俺が守ります…付き合ってくれますか?
マサイくんが私を…?でもこの言葉は本気だ…私はマサイくんの写真で勇気を貰った…あの日彼と過ごした時間は私にとってかけがえないものだったんだ…
今になって気づいた…私はマサイくんが好き
だから白羽さんたちの暴力にも耐えられていたのかもしれない。
ぺけたん
ぺけたん
はい…私もマサイくんが好きです…
そう言うとマサイくんは私を優しく抱きしめた…暖かな胸に彼の吐息…
マサイ
マサイ
これからもよろしくね…絶対に守るから…
ぺけたん
ぺけたん
うん…
彼の優しくて暖かい言葉にまた涙が溢れてきた
ぺけたん
ぺけたん
うっ…うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁ
マサイ
マサイ
今は泣きな…ずっとそばにいるから…
彼は大きな手で私の頭を撫でる…
私は放課後になるまで彼のそばで泣いていた。
作者
作者
今回はここまでです!
ついにマサぺけ結ばれました!
ダーモトが繋がるよう頑張ります!
それでは次回までバイバイ👋