放課後
モトキside
私はいつも通りに教室で授業の復習をしていた。ダーマくんは図書室に用事があるらしい。
それにしてもぺけがマサイと…何も無ければいいけど
彼女は小さい頃からずっと私のそばにいてくれた…だから彼女に何も起こりませんように…
その時、教室のドアが開く
こうしてシルクと話すのも久しぶりだな…
1年ぶりかな
というかシルクもマサイに負けずイケメンで色んな人に告白されてる…本人は恋愛に皆無だけど
あの日はシルクが場を収めてくれたから嫌がらせは止んだ
ガラッ…
この感じ懐かしいな…
ダーマくんって意外と無邪気なんだな…
今日の放課後の教室はいつもより賑やかだった
シルクside
久しぶりにモトキと話した…あれから話せていなかったからだ…あいつには今ぺけたんやザカオがいる。あの日あいつを助けれて本当によかった
俺はあいつの事が好きだった…今も…久しぶりにあいつの笑顔を見て胸が高鳴る
長い髪に白い肌…ほんと綺麗な顔してんな…
でも俺は知っている彼女の見る目はいつもダーマに向けられていることを
1年前のあの日俺は許せなかった…モトキに嫌がらせをしていた奴が。彼女の悲しい姿を見たくなかった。だからあの日俺はクラスに怒鳴った。
それから嫌がらせは止んだからほっとしていた。
今はこいつが笑顔でいてくれて本当によかった…
もし次あんな事があるならその時は俺がこいつを守ろう…例え彼女の心が俺になくても…いつか俺は彼女に伝えよう…俺はモトキが好きだ…
その日はどこか懐かしい時間だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!